とじき雑感

枠組みの変更 〜ある日の新聞見出し〜

    いよいよ、新年度です。

    人は「枠組み」の中で生きています。
    どんなに力んだところで、その枠組から逃れることはできません。例えば、フォードT型車以前に個人所有の自動車という概念はなく、1949年のノイマン型コンピュータ以前にパソコンという概念は存在しません。概念とは意識の枠組みのことです。そして概念は【時代と地域】によって規定されます。
    同じ日本に生まれたにしても、1953年に生まれた60歳と1993年に生まれた20歳では、意識も概念も違います。同じ1993年生まれの20歳も、生まれた地域によってまったく違うプロセスで発達し成長をします。意識的に生きていこうとする人間が「歴史」に学ばなければならない理由は、そうした【時代と地域】によって規定された枠組みによって我々の生活や人生が決められて行くからです。

    3月29日の日経新聞(福岡版)の一面記事の見出しです。

    □ 株価 10銭刻みに 日本取引所
    □ 1票格差 最大1.998 区割り勧告
    □ パナソニック 2015年度 赤字事業ゼロに
    □ 法人税 ゼロ特区 産業競争力会議
    □ 防衛省の通信衛星 775億円PFIで調達

    出張で乗り込んだ新幹線の席で新聞の一面を眺めながら「枠組み」が大きく変わり始めていることに改めて気付きました。新年度を目前に様々な分野と深さで「変化」が始まっているのです。

    いよいよ、新年度です。
    入社式、昇進、移動、転勤という組織の小さな枠組みの変化と【時代と地域】という大きな枠組みの変化が連動しているかどうか?
    何よりも、何よりも個人の意識がその枠組の変化に追いついているかどうか?

    慌ただしい新年度の「初日」ですが、一度周りの風景と自分の意識の在処(ありどころ)を確認してください。
    友よ!くれぐれも「油断」召されるな!!

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