組織活性化コラム

「世代別」教育訓練の勧め!

    コンサル先への研修で、教育訓練は欠かせません。全社教育訓練、部門別教育訓練、幹部教育など種類は多くあります。しかし、最近では、「世代別教育訓練」が必要になってきました。
    何しろ、世代間で「言葉」が通じない。

    若い世代は、スティーブ・マックインを知らず、アラン・ドロンを知らない。ソニーのベータ方式を知らず、井戸のつるべが判らない。テレビの回転式チャンネルを知らず、トランジスタ・ラジオを知らない。車の三角窓を知らず、産婆さんの意味が分からない。
    無論、それらは若者の責任などではなく、時代の流れとして至極当然のことなのだが、始末に負えないのが、若者がそうしたことを知らないことを、組織の幹部やベテランが知らないことなのです
    幹部やベテランがそのことを知らないものだから、昔ながらに
    「仕事のやり方は盗め!」
    「やる気と根性が大事だ!」
    「このくらい言わなくたって判るだろう・・・」
    とたかをくくり、仕組みや仕事のやり方を改めない。
    当然時代に合わない方法や仕組みで業務をまわそうとするので、スピード感に欠け、緻密さに欠け、挙句利益が出ない。

    若者は若者で、携帯電話がなかった頃の先輩たちの仕事ぶりが想像できず、コンピュータがなかった頃の業務の想像が出来ない。子供の頃から多くの若者が個室を与えられているために、社員旅行での四人部屋が苦手で、挙句他人とのコミュニケーションがうまく取れない。先輩の言う言葉の意味が判らず、理解できないので、自分で進んで行動することが出来ず、指示待ち族の住人になる

    組織の中で起こっているこうした現実を認識させ
    【個人に責任なし。仕組みに問題あり】
    というスタートラインを示さなければ、いつまでたっても組織が変わらない。組織が変わらないために、個人が変われないのです。
    組織のなかの「歳の差」はいくつありますか?30を越えていたら、一度考えてみた方がいいでしょう。「親と子」ほど歳が違えば、言葉は通じない・・・。

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