とじき雑感

若者が「反撃」する日・・・

    人間は、加齢とともに様々な機能が低下して行きます。単に運動能力だけではなく、見る・聞くなどという生物的基本能力も低下します。逆に言えば、若いうちはそうした能力のレベルは相当高いのです。

    s_00249【モスキート音】という言葉があります。

    「モスキート音とは1万7000ヘルツ前後の高周波数の音のこと。高周波は加齢とともに聞こえにくくなるため、若年層には不快な高音と感じられるが、中高年層では聞き取れないことが多い」

    こうした性質を利用しいて、日本全国の自治体や施設で「若者撃退システム」が稼働していることをご存知だろうか。そうした商品が数多く開発され、コンビニや駅の周辺に設置されていることはあまり知られていないかもしれません。

    人間の聴力は年齢とともに高い周波数の音が聞こえなくなってきます。 モスキートは10代から20代前半の若者にはよく聞こえますが、それ以上の大人には聞こえにくい17KHz以上の高い周波数音を出す音響装置です。
    この音を聞いた若者はその場所が居心地の良い場所ではなくなり、多くのフィールドテストの結果では平均8~10分、早ければ2、3分でその場からいなくなります。 しかも、その安全性は英国の国立物理学研究所をはじめ、多くの第三者機関によってテスト、報告されています。(安全性レポートをご覧ください) 2005年12月にイギリスで発売開始されて以降、アメリカ、フランス、ドイツ、イスラエルなど世界中で9,000台以上使用されてます。
    日本でも発売以来、全国の自治体、マンション、ショッピングセンター、コンビニ、ゲームセンター、ドラッグストアなどにぞくぞくと導入されています。しかも、効果を実感され、2台目、3台目と追加でのご購入もいただいております。 モスキートは、たむろする若者たちを立ち去らせる簡単で、安全で、優しい方法です。

    こんな所でお役にたちます

    若者がたむろしてしまうコンビニ前
    夜間の公園(設備の破壊や落書き被害、非行防止)
    夜間、週末、休日の学校敷地内
    夜間休日の商店街、オフィスビル、公共施設
    団地、マンション等の出入り口、踊り場、併設の公園
    夜間の工事現場
    鉄道の駅、よく落書きされる施設 駐車場、駐輪場
    深夜営業のファミレス、ハンバーガーショップ
    その他若者たちが集まり被害を起こしそうなすべての場所

     

    これが、そうした商品の説明文です。
    多くの人人が知らないところで、こうした「動物園の動物を扱うような仕組」が動いています。

    この話を私に教えてくれたのは、ある教師です。普段温厚な彼が、この話をすた時には目が釣り上がり、口に泡を飛ばしていました。
    「若者をきちんと育成しなければならない、と言いながら実際にやってることは、こうした若者を【排除する】という仕組であることを知っているか?そのうちに若者たちが一斉に蜂起して、老人たちを襲いだすよ。ほんとうの意味での安心や安全とはまったくかけ離れた仕組の上に今の社会は成り立っているんだ!」

    組織の中で、若者たちが育ちにくい状況は、決して若者たちだけに原因があるわけではないのです。私を含めた大人たちが、本気で若者たちと接していないのです。表面的な綺麗事のところで済ませようとしているから、若者たちが育ってこないのです。
    「対話と会話」「コミュニケーション」「29200日」「1億500万円」・・・・。セミナーや研修会で、繰り返し私がお伝えしようとしているのは、そうした若者たちとの位置関係をどのように取るかという話なのです。

     

    モスキート音は、パソコンやスマホで聞くことができます。若い世代に聴かせると、一様に不快になるそうです。年寄りの耳には聞こえず、若者の耳だけ聞こえる【不快音】。気付かぬうちに、無意識のうちに、どこかで似たような「若者が不快に思うような仕組」が組織の中にないでしょうか?

     

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