とじき雑感

「会社」は何番?

    随分、昔に書いた文章なので、文章が緩い。
    反省しつつも、この言葉を再度企業に投げかけてみたい。

    6年前の文章です。

     

    タイトル:「会社」は何番?〜kaizen1.5〜

     

    th_00102ある企業に御伺いして、「コンサルティング」をする際、参加すべき人間が何人か欠席することがあります。社長が居なかったり専務が所用で参加できなかったり、部長級・課長級または一般社員の方々も、居ないことがあります。

    「先生、今日はどうもすみません。専務と部長はお客さんのところに行ってまして、今日の会議(委員会)には参加できません」
    【とじき】、にこやかに笑いながらこう応える。
    「いいですよ。仕事が一番、何よりもお客様が一番ですから、気にしないでください。それよりも例え欠席者が居ても、会議(委員会)での討議内容や決定事項が、きちんと欠席者にも伝わる仕組みが大切です。今日の議事録をきちんと回覧させ、コミュニケーションが保てるようにしましょうね」
    と、とても【いい人】なのです。
    不機嫌になったり、文句を言ったりしない。
    ひたすら笑顔を振りまき、事務員さんたちの受けが良いことはなはだしい。
    何よりも企業様に「やる気」を出していただく必要がありますから、不用意な波風は立ててはいけません。

    この段階を【kaizen1.0】と言います。
    もちろん、私の造語です。
    【kaizen1.0】とは、今までにコンサルタントの指導など導入したことはない、全員集まっての研修などもしたことはない、ましてや外部の人間を入れて「仕事の話」などしたことのない企業にとって、必要とされるレベルのことです。つまり、企業としての【基本】を教え込むときに必要な事柄が、【kaizen1.0】ということになります。

    【改善活動】も進み、5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)が実践でき、以前と見違えるような緊張感が企業の中に立ち現れ、「限界利益」という一年に必要な固定費と目標の利益を含んだ「金額」が組織内で周知され、カウントダウン方式という管理手法で「4半期」「半期」の利益管理が出来るようになるまで、【kaizen1.0】のフェーズは続きます。
    そして、そうした「仕組み」を社内の人間たちが構築してゆく過程で、今まで入れ替えの効く「人材」しか居なかった組織に、どうしても必要な【人財】が生まれてきます。【人財】は会社の宝と言っていいものです。この人々なしでは、「企業の存続と発展」は望めません。

    そうした「リーダーたち」をもう一段階引き上げる必要が出てきたとき、突如、【とじき】が豹変する。

    「先生、今日はどうもすみません。専務と部長はお客さんのところに行ってまして、今日の会議(委員会)には参加できません」
    【とじき】、にこやかに笑いながらこう応える。
    「そうだね、仕事が一番、お客様が一番だよね。ところで、会社は何番?
    「はぁ?」
    「お客が一番だってことは当たり前のことだけど、会社は何番なのさ?応えておくれ!」
    【とじき】にこやかに笑いながら尋ねる。
    「さぁ、会社は何番なのさ?」
    応えられないスタッフに向かって私は言う。
    「今日は、マーケティングの話だったよね。売上が伸びないので、新規事業や顧客の再発掘がテーマだったよね。社長も専務も最終のこの部分を強化するために「改善活動」を一生懸命頑張ってきたはずだよね」
    「はい・・・・」
    「では、何故お客さんに向かって、時間をずらしてくれって言えないのかな?今日は午後から会議がありまして、午前中じゃ駄目でしょうか?夕方からでは駄目でしょうか?明日の朝一番でお願いできませんでしょうか?、って何故言えないのかな。ひょっとして、お客さんの用事で出れませんなんて言われると、そうか仕方ないね、なんて答えていないだろうね。どうなんだい?こんなに【緩んだ組織】では、時代変化に付いていけるかな。ライバルたちに置いていかれるぜ。さぁ、応えてくれ。会社は何番なんだ!!」

    このあたりが【kaizen1.5】の段階です。

    当たり前のことなのですが【会社はゼロ番】に決まっているんです。でも【お客さん】という言葉が出てくると、オロオロして順番をいきなり「いち」から数えだしてしまうのです。数字は「ゼロ」「いち」「にぃ」「さん」・・・と数えることを、ひょいと忘れてしまう。これが【従来型企業】の特徴です。

    最近は【kaizen1.0】のフェーズをクリアして、いよいよ【kaizen1.5】へ上がってくる企業が増えてきました。
    コンサルタント【とじき】、水を得た魚のように「気合」が入る。
    組織内の【基本的な仕組み】が【kaizen1.0】で整い、【kaizen1.5】のレベルまで企業が階段を上り、細部の隅々から「甘え」や「緩み」が消えた瞬間【kaizen2.0の世界】が組織の前に展開し始める。そうなったとき、大手も小手もない、自由なビジネスの世界が企業の前途に立ち現れる。

     

    さて、会社は何番ですか?

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