考えていただきたい。
18歳の「女の子」が、高校卒業2ヶ月後に「単身」アメリカへ渡る。そしてアメリカのプロ資格(シード権獲得のための資格試験)を取得して、以来アメリカを主戦場として戦う。その間、日本のメジャー大会で優勝し、その結果得た「JLPGAツアーの向こう1年間のシード権」を放棄して、再びアメリカ・ツアーへ挑戦する。
1989年生まれの宮里美香は、一般的には「ゆとり世代」と呼ばれる世代に属しています。ちょうど、今回のオリンピックで好成績を残した若者たちと同世代です。その世代の若者が、4年間の挑戦の末、初優勝です。
「言葉にならない・・・」
優勝インタビューで、そう答えていた姿が印象に残ります。
何よりも、「18歳の夏」に単身アメリカへ出かけた娘です。付き添いも通訳もなく、まさにゴルフバックひとつで渡米したという話を、あるドキュメンタリー番組で知りました。番組を見ながら、とんでもない「精神の太さ」に驚いたものでした。日本で賞金女王になってからアメリカへ出かける選手たちとは、少々毛色の違う選手なのです。ひょっとして、樋口久子、岡本綾子という系譜を継ぐ選手は、この娘ではないか、と考えています。
日本を出て4年目、プロ宣言をして3年目。
「なぁんだ、【石の上にも三年】じゃないか・・・・」
おっさんは、ニヤリと笑う!
頑張った連中だけが、勝利を手にできる!
気張れ!若者たち!!