平素よりお世話になっている「帝国データバンク」が発行する【帝国ニュース】に再び記事を書くことになりました。昨年は「５S活動」に関する連載だったのですが、今回はコンサルティングの現場で日頃感じていることを自由に書いて構わないということでタイトルを「コンサルタント独白録〜昨日の風、明日の風〜」とつけました。
研修会や講演の場では、かなり自由に考えていることを話すのですが、それを改めて文字に起こすのは結構体力のいる作業です。しゃべっている言葉はその場で消えていきますし、もし間違ったことを口にしたとしてもすぐに訂正してしまえばプロセスを阻害することはありません。しかしながら文字は残るので、ストーリーも趣旨も一度練り込んでしまわなればなりません。
第一回目のタイトルは「それくらい言わなくたって・・・の嘘」です。このところ、組織や社会の中で世代間の落差（ギャップ）が大きくなり、そのことが原因となり組織や事業に支障をきたし始めています。いつの時代も落差はあるのですが、昨今のそれは価値観に絡む背景を持っているので、単純な手法や言葉などでは埋められなくなっているのです。
第二回目の原稿を昨夜書き上げました。タイトルは「新聞を読まない後継者たち」です。かなり思い切ったことを書いてしまいましたが、逆に今ははっきりとした表現が必要な時代なのではないかとも考えています。たくさんの情報が溢れかえっているので、たくさんの物の見方が存在します。しかしながら「正しいこと」はそんなにたくさんはないのです。本当に正しいことは「自分が正しい」と考えたり感じたりしたことです。そのためには、くっきりとした輪郭と明確な内容と表現が必要です。
そうしたことを意識しながら、連載を続けたいと思います。
