とじき雑感

「前例」がないので・・・

    「企画」の【企】という文字は、「人を止める」と書きます。
    th_00774新しいアイディア、新しいビジネスモデル、新しい商品、新しいサービスは、その新しさゆえに「前例」がありません。
    新しい企画とは、人をふと立ち止まらせるものです。

    新しい企画に対して、「前例がないから」という理由で却下されたシーンを目撃したことがあります。
    別のシーンでは「販売のシュミレーションを出せ。それがよければ採用する」という発言を聞きました。
    「前例がない」ものをどのようにシュミレートするのでしょう。
    「前例がない」がゆえに、真剣に討議し、そして採用すべきなのです。

     

    何十年も続いた企業の多くで、このような不毛な発言と、目を覆うばかりの悲惨な出来事が繰り返される。
    「どこかの企業でそれをやっているか?やっているのならうちも採用しよう」という発言をした社長がいます。
    他の企業がやり始めたらうちもすることにしよう」
    成功事例があるならやります」

    「他がやっていないのでわが社でやろう」
    という企業や個人は少数派です。
    この情けなさから抜け出せない企業や個人を数多く見てきました。

    そして他社が成功すると彼らは必ずこう呟くのです。
    「うまいことやりやがったな」

    「社長!あんたの話だよ!」

     

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