組織活性化コラム

待っている人たち

     

    写真は、九州は大分県の別府の写真です。火事が発生しているのではありません。別府といえば、湯の町。霧の深い日に、温泉の煙が立ち上っている風景です。
    昨日、一昨日と別府へ行って来ました。九州はこのところ天候が不安定で、各地で大雨が降っています。そして九州でも「霧の難所」で知られる大分自動車道は、すごい霧で通行止めになったりしました。その霧の中を、二度ほど往復してきました。まぁ、高速道路で10m先が見えないというのがどれだけ怖いことかは、一度車を走らせてみないとわからないかもしれません。何しろ、前方の車が見えないので、追突のおそれがある。追突が怖くて速度を落とせば、今度は後ろから来る車に追突されかねない。ミルク色のカーテンに包まれて走行するのは、かなり勇気が要ります。

    さて、別府のある組織で「講演」をしてきました。24時間体制でサービス提供をしなければならない組織なので、全員に話を聞いてもらうのに2日間かかりました。ほぼ同じ話を同じ場所でしたのですが、アンケート内容がどちらもかなりよろしい。初めての組織で、こちら側にも、あちら側にもコミュニケーションがとれていない状態での講演実施だったので少し心配したのですが、アンケートを読む限りかなり正確にこちらの意図は伝わったようです。
    思えば、今から10年ほど前はどの組織も「危機感」が薄く、講演する側としては少々煽るような派手な話が必要だったのですが、最近ではそうした大げさな話をする必要はありません。すでにどの組織も十分に危機意識があふれていますし、何よりも聞く姿勢ができている気がします。以前ならば、登場した段階で感じる「反発」などめっきり少なくなりました。

    あなたの組織で不足しているものは何でしょうか?
    というアンケートの質問への回答で一番多かったものは「教育訓練」でした。
    なるほど、みんな「教育訓練」を待っていたのか・・・・。

    別府市管工事協同組合の皆様、二日間熱心に話を聞いてもらってありがとうございました。何よりも、真剣にアンケートに答えていただきました。重ねて御礼申し上げます。

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