6月29日。朝早く福岡県の久留米市である組織の「幹部会」に参加して、そのまま熊本の阿蘇を経由して宮崎県の日向市へ向かいました。高速道路が抜けていない地域なので、福岡から車で4時間半ほどかかります。ちょうど、九州山脈を横断する形で、高低差のある道路を走ります。
九州は、北部も南部も梅雨真っ盛りで、不安定な天候が続いています。九州自動車道路を降りて、阿蘇から高千穂へ抜ける道路は本当に変な天皇でした。陽が射したかと思うといきなりにわか雨が降り出し、おまけに突然霧が沸く。遠くは陽が射しているというのに目の前が霧に包まれるというのはなんとも不思議な体験でした。
そして、霧の深さに車の速度を緩めた時、不意に「セミ」の鳴き声がした。おいおい、少し早過ぎはしないかと思ったのですが、考えてみたらすでに6月も終わり。「セミ」が鳴き始めていても何の不思議もありはしない。森が近づくたびに「セミ」の鳴き声が高まり、それは県境を超えて宮崎県の高千穂町に入ってからも同じでした。
なんと、6月も終わり、7月に入ってしまいました。2012年も「半分」が終わり、怒涛の後半戦の始まりです。
2012年前半の動きは、「方向性」が明らかになってきたことが特徴です。多くの国々で「指導者」が変わりましたから、当然方向が変わります。日本でも、税金や社会保障制度、原発などに関して、正しいか間違いかは別にして、方向が見えてきました。その方向を見定めて、個人や組織の方向性の修正を行わなければなりません。その時の基準は「自分(自分たち)」です。新聞やテレビがそう言ってるから、経済誌にそう書いてあったから、というのは基準にはなりません。
これからは、「地域性」と「体感」が重要です。例えば、全国で「メガソーラー」が動き出したという情報に対して、日照時間が年間2100時間を超える「山梨」「高知」「宮崎」と、年間日照時間が1600時間程度の「富山」「秋田」「青森」を同列に考えるわけにはいきません。同時に、電気料金値上げと電力買取料金の関係も理解しておかなければ、得をする地域とそうではない地域との差も見えて来ません。単純にテレビニュースを見て感心しているだけでは、次の変化に追いつけなくなるのです。ヨーロッパはこれから大きな衰退期に入っていきますし、中国も3億人の高齢者が足かせになって今までのような軽やかな動きはできないかもしれません。儒教国家である弱みがどこかで見えてくるかもしれません。アメリカは着々と次の「戦争」の準備に余念がありません。インド、トルコ、メキシコなどというGDPだけでは測れない振興諸国の動きからも目を離せません。ちなみに、米国の新生児の比率で、白人系」の赤ん坊よりもヒスパニックやアジア系の赤ちゃんのほうが多かったという情報はお手元に届いていますか。日本のマスコミ情報から、海外情報が一気に減っています。油断をすると、江戸時代の人々と同じくらいの情報しか与えられていませんから。
さて、2012年も半分終わりです。