11月3日は「文化の日」で【法定祝日】です。
「文化の日」の趣旨は、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ということで昭和23年に制定されました。もっともあまりにも古い時代の制定なので、休日の意味もよく分からなくなっているのが現状かもしれません。
日本の法定祝日は、15日です。
これに週休2日として、一年間は52週あるので、104日の休日があります。
合わせて、119日の間、建前として働くなくてもよい。
これに組織によりますが、有給休暇が加わるので、ざっと考えて、130日ほどは働かなくてもよい。
一年は365日なので、その中で働く日数は「230日」前後というところでしょうか。
もちろん、これは「建前」の話で、業種や地域や組織によって随分と中身が変わってきます。例えば、漁業や農業といった自然を相手にしている職種では、「甘ったれた社会」の常識は通用しない。畜産関係者など365日働き続けている人々を私は直接に何人も知っている。
「為替相場」の変動に多くの企業が一喜一憂しています。
「景気低迷」の名の下に、すっかりしょげ返っている組織もあります。
「少子高齢化」におびえ、右往左往している業界もあります。
「政治」の不毛を嘆き、「失われた10年、20年」と叫びだす評論家がいます。
1970年(昭和40年)、日本の労働時間は年間「2200時間」を越えていました。
1990年(平成2年)でも年間「2000時間」を越えています。
それが、2010年(平成22年)には、年間「1733時間」まで下がっています。
時間で言えば「500時間弱」、8時間労働で考えれば「60日弱」昔より働いていない。
2010年の、年間「1733時間」という日本人の労働時間は、年間「1778時間」働くアメリカ人以下です。
ちなみに、2010年の韓国の労働時間は「2193時間」です。これは40年前の日本人の働く時間に等しい。なおかつ、インフラ整備が40年分進んだ中での姿であることを覚えておかなければなりません。算盤や電卓で仕事をしていた時代の「2200時間」ではなく、通信や情報があふれた時代の「2200時間」なのです。
日本の「法定祝日」は15日です。
アメリカは、12日。
イギリスは、8日。
フランスは、11日。
ドイツが9日。・・・・
他人と何物かを比較することに意味はありません。ましてや、成り立ちも風習も宗教も異なる「他国」との比較に意味などありません。しかしながら、「何かを悲観して考える前に」、自分たちの過去と現状を理解しておかなければ、本当の原因や将来への展望など思い描けるはずはないのです。
祝日法という法律の法第1条には
「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを国民の祝日と名づける」
と記載されています。
さてさて、「働くこと」も「休むこと」も「生きること」もすべて個人で判断する時代になったのではないかと感じたりします。
とかなんとか言いながら、明日、私は「休み」ですが・・・・。