とじき雑感

今年一番の文章?

    年末なので、いろいろと「まとめ」たり「見直したり」する必要があります。

    頂いた「メール」を整理していたら、今年書いた「メルマガ」に何通かお便りを頂いていました。年末なので、その文章を再掲します。

     

    2011年10月17日発行 メルマガ「南風通信」より

    【「利益」と「フロント・ホック・ブラ」】

    こんにちは。戸敷進一です。
    ここしばらく「研修」や「講演」が続いていて、あちこちを飛び回っています。秋の深まる中での移動は悪いものではないのですが、行く先々で「時代変化」の「ねじれ」にも気付かされます。
    震災以降、国の方針や予算執行の遅れによる「公共事業系」の産業の疲弊が目立つ反面、復興バブルとでも言うべき長崎の「造船ラッシュ」の風景を見ると、これから先の社会が、同じような均等な変化をするのではなく、「でこぼこ」に動いていくのが良く分かります。
    今までの「業種」「地域」などという常識的なくくりが、意味を持たなくなってくるような気がします。例えば、東日本の農産物と西日本の農産物の「価値」や「需要」には現実として「差」が生まれています。同じように「事業規模」もあまり意味を持たなくなりつつあります。年商100億円の「赤字企業」と年商1億円の「黒字企業」のどちらが優秀か・・・・。
    どうやら、「従来型の常識」を徹底的に疑う必要がある時代がやってきたようです。

    組織の中で【利益】の話をするとき、時に絶望的な気分になるのは、経営者の言っている「利益」と、そこで働く人たちの感じている「利益」が、真逆なことがあるからです。
    多くの従業員の人たちは、自分のもらっている「給料」から組織の「利益」を考え、経営者は組織の「将来」から「利益」を考えます。その結果
    「会社は儲かっているはずだ」
    という末端の構成員たちの発言になり、組織を混乱させてしまいます。
    実は、組織にとって最も重要であるはずの【利益】についてですら「共通語」ではないのです。将来に対する「設備投資」や「人員の増強」「商品・サービスの研究開発」にかかるコス
    トが「利益」に含まれていることが組織内に周知されていないのです。
    「儲かっているはずだ」
    という思い込みが、組織の健全な成長を阻害していることに気付いていないのです。逆に言えば、経営者が「丁寧に」「本気で」組織の現状を伝えていない、ということでもあります。

    「フロント・ホック・ブラ」というものがあります。女性が身に着ける「ブラジャー」のことです。
    この「フロント・ホック・ブラ」を男性に説明させると、男性の9割以上が
    「前ではずすやつ」
    と表現します。そして、女性の9割以上が
    「前で留めるもの」
    と表現します。同じ「もの」を表現するときに「立場?」の違いで、180度、表現が違う!!

    セミナーなどで時折使わせてもらう話なのですが、単に「利益」だけではなく、「業界常識」も一度、本気で疑ってみる必要があります。世の中の変化が「一様」な時期はなかなかチャ
    ンスは見出せませんが、「不均等」な「でこぼこ」な変化を始めた時は、飛び出していく絶好の機会なのです。
    新聞やテレビやネット情報だけを眺めていても、時代変化には気付きません。なぜならば、「新聞」も「テレビ」も、時に「ネット情報」ですら、従来型の思考の枠から一歩も踏み出していないからです。

    日曜日は、街に出かけてみる。
    隣町まで行ってみる。
    違う世代の人たちと話をする。
    異業種の会社を訪問してみる。
    畑違いの「本」を読む。
    外国人の友人を作る・・・・

    そうした試みを積極的に行わないと、いつまでも「前ではずす(留める)」という「固定概念」の囚人になってしまいます。

    戸敷進一でした。
    今週もお元気で。

     

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