ロンドンオリンピックは競技が着々と進んでいます。
柔道に関しては随分と「思惑」が違ったようで、監督たちの責任論まで飛び出しているようです。勝負は時の運と言いながら、「結果」が出なかったとすれば誰かが責任を取らなくてはなりません。ただし、それが「個人の問題」なのかどうかは少々微妙かもしれません。従来型の成功体験と国内基準で選手を育成してきた「柔道界」全体の課題を置き去りにして、誰かの責任という話になるのかどうか。
素人の個人的な感想ながら、選手たちのひ弱さは少々驚きました。審判の「マテ」というコールがないにもかかわらず攻撃を止めてしまう選手、寝技をかけられたら畳の上で泣いていた選手、組手が取れているにもかかわらず、返し技が怖くて攻められなかった選手・・・。
「柔道は、格闘技ではなかったのか・・・」
場外に逃げようとする選手の足を場内に引きずり込もうとする日本人離れした「闘志」を見せた松本薫選手しか「金メダル」を取れなかったにはやはり理由があるようです。
ふと、ネットの記事を見ていたら、予選を勝ち抜いて本大会への進出を決めた「女子サッカー」の佐々木監督が何やらバッシングされている。バトミントンのゲームで中国や韓国の選手たちの「無気力試合」があったことに関連して南アフリカ戦で「引き分け」を指示したことが、フェアではないというのです。
「本大会の長距離移動を避け、選手のコンディションを優先するために引き分けを指示した」
正直な監督は、記者会見でそんな発言をしたようでした。
「なるほど、金メダルを獲るという戦略に関して、引き分けるという戦術を選択したのだな」
という、至極当たり前のことをしているのですが、どういうわけかマスコミに叩かれている。
最近の日本のマスコミは、「まともな思考」ができなくなっているので、こんな奇妙な文章がネットを駆け巡ってしまうようです。
「戦略」と「戦術」の違いがわかっていない中小企業の幹部は少なくありません。経営トップが考える「戦略」が理解できないので「戦術」で文句ばかりを言っているのです。