とじき雑感

おっさんの「時代変遷」〜ジムニーが待っている〜

    3月に、三菱自動車が「パジェロミニ」の生産を終了するというニュースを見て少々驚きました。スズキのジムニー、ダイハツのテリオスとともに「軽乗用車四駆」のトリオの一角が壊れてしまいました。若いころスズキのジムニーを乗り回し、建設という仕事柄四駆に乗る機会が多かったので、このカテゴリーの車種にはうるさいのです。
    「軽四駆」という車のニーズはまだまだありそうな気がするのですが、田舎のおっさんの思い込みなのでしょうか。そんなことを考えていたら、今度はダイハツからテリオスの生産終了のお知らせです。うーん、どうもそうしたニーズがなくなってしまっているようです。確かに、省エネ一本槍の昨今のご時世の中では、力はあっても燃料を食らう車は敬遠されるのかもしれない。しかし、「自然」の最先端まで身を乗り出せる車の魅力は捨てがたいと思うのですが、それでも「生産終了」なのだという。

    「世の変遷」は、誠に素早く、そのうち「ジムニー」以外の軽四駆が存在したことも忘れ去られてしまうのでしょうか。もうしばらくしたら、「3500CC」の不経済極まりない車を手放し、再度「ジムニー」に乗る予定の私としては、なんとしてもスズキには頑張ってもらわなければなりません。

    テレビのコマーシャルを見ていたら、巨人の星の「星飛雄馬」がおもしろキャラとなって頑固親父と一緒に携帯電話の宣伝に使われていて呆然としたことがあります。巨人の星といえば、スポ根漫画の象徴の作品だったのですが、いつの間にやら「笑われキャラ」に大変身・・・。
    そして、極めつけは明日のジョーの「矢吹丈」がダイエットコーラのおもしろキャラでCM登場です。学生運動華やかなりし70年代を象徴するアニメは、今や「おもしろキャラ」です。私より少々上の世代の方々は。どんな印象を持つのだろうか・・・・。昔の世代が極めようとしたものは、現代の若い世代から見た時には「ギャグ」なのです。世代間の価値観の違いはこんなところにまで見え隠れするようになりました。

    「インフラ」の定義が変わり、「エネルギー」の定義が変わり、「マスコミ」の役割が変わり、「政治家」や「企業人」から哲学が抜け落ち、「社会」から秩序や自由がこぼれ始める・・・。

    ここ数ヶ月、「時代変遷」を横目で睨みながら、進むべき道筋を吟味しているおっさんです。

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