「企画」の【企】という文字は、「人を止める」と書きます。
新しいアイディア、新しいビジネスモデル、新しい商品、新しいサービスは、その新しさゆえに「前例」がありません。
新しい企画とは、人をふと立ち止まらせるものです。
新しい企画に対して、「前例がないから」という理由で却下されたシーンを目撃したことがあります。
別のシーンでは「販売のシュミレーションを出せ。それがよければ採用する」という発言を聞きました。
「前例がない」ものをどのようにシュミレートするのでしょう。
「前例がない」がゆえに、真剣に討議し、そして採用すべきなのです。
何十年も続いた企業の多くで、このような不毛な発言と、目を覆うばかりの悲惨な出来事が繰り返される。
「どこかの企業でそれをやっているか?やっているのならうちも採用しよう」という発言をした社長がいます。
「他の企業がやり始めたらうちもすることにしよう」
「成功事例があるならやります」
「他がやっていないのでわが社でやろう」
という企業や個人は少数派です。
この情けなさから抜け出せない企業や個人を数多く見てきました。
そして他社が成功すると彼らは必ずこう呟くのです。
「うまいことやりやがったな」
「社長!あんたの話だよ!」