組織活性化コラム

平均時速○○○Km ~ミッドナイト ラン~

    夜、9時半に終了する予定のセミナーが少し長引いて、セミナー会場をあとにしたのは10時くらいでした。
    場所は、宮崎県日向市の商工会館。そこから福岡市までは約300Km。高速道路が抜けている地域ではありませんから、どう考えても3時間半から場合によっては4時間を覚悟せねねばなりません。ルートは西に向かい高千穂から熊本に抜けて九州自動車道に乗るルートと、北に向かい大分市から大分自動車道から九州自動車道に乗る2ルートがあります。山道ながら距離が短いのは熊本ルート。早めに高速に乗り込め運転が楽なのは大分ルートです。

    霧が出ていない確認をして大分ルートを選びました。昼間、熊本ルートで300Km以上走っているので、少々お疲れモードなのですが、たかが九州内の移動くらいで弱音を吐くわけにもいきません。トラックが主体の県道を駆け抜けます。深夜なので、警察の取締は緩やかなのではないかと勝手に思い込み、どうしてもアクセルを踏み込み過ぎてしまいます。

    それにしても、と車を走らせながら考えたことです。
    小泉純一郎という日本を妙な方向に捻じ曲げた総理大臣が退陣したのは2006年のことでした。自民党の領袖でもなかった政治家が「3度」総裁選に出馬して、3度目に選出され、総理大臣になれた理由については、ある政治評論家が正確にその理由を説明した途端、テレビから姿を消された現象で背景がわかります。竹中というこれまた胡散臭い人物が、民間人ながら大臣に起用され、民間人であることを非難されるとあっさり参議院議員になり、なおかつ小泉退陣と同時に政界からすばやく姿を消した理由も同じ理由でした。
    多くのマスコミ人はその背景の胡散臭さを知りながら、様々な事情から正確な報道をしませんでした。そしてその怠慢さにより「2006年から7年間で7人目の総理大臣」を生み出そうとしているのです。よく考えると、毎年総理大臣が変わっているのです。

    「社長」が毎年変わる企業組織を重要な取引先として認めるでしょうか。信用してお付き合いを深めて行くでしょうか。中国が韓国が、アメリカがロシアが日本を軽く見て、まともな話をしてくれないのには理由があるのです。毎年、社長が変わる組織の社員が何を言っても、笑って聞き流しませんか。

    衆議院が解散しました。
    深夜、車を走らせながら「本気」で考えました。
    【自分の身は、自分で守る】
    日向市のセミナーの中では、日本の「イタリア化」についても話をしました。国家が頼れない時に個人はどのように生き方を選択すべきなのか・・・。
    演説をして演壇をやっと降りる「元東京都知事」の年齢は80歳です。80歳の「じじい」が政治の最先端にしゃしゃり出てくることの異様さや無様さについて、またしてもマスコミは沈黙を保っています。その背後に何があるのか・・・。

    そんなことを考えながら車を運転していたら、予想より30分ほど早く博多に着きました。うん?平均時速○○Km??危ねぇなぁ・・・・。

    関連記事

    TOP