組織活性化コラム

「讃岐」の空

    何やら、ここ数日「経営コラム」とは無縁の文章が続いています。旅の途中で書いているので、どうしても「目に映るもの」に心奪われ、文章が偏ってしまいます。

    博多から、近江(滋賀県)へ向かい、米原、彦根、湖南、京都と移動を続け、今日は瀬戸内海をわたって「讃岐の国(香川県)」での仕事でした。尊敬する経営者である㈱ヒカリ津島会長のご紹介で、「東かがわ商工会」で講演でした。
    人間の出会いと同じように、「土地」との縁も不思議なもので、偏りがあります。先月の終わり、「徳島県」で仕事をしたと思ったら、今月は「香川県」、来週はもう一度瀬戸内海を渡って「愛媛県・松山市」で仕事をして、再来週も「愛媛県・西条市」で仕事です。つまり、短い間に、立て続けに「四国」の仕事が入っています。
    一時期は、毎週のように「北海道」へ通ったり、「東北」を飛び回ったり、「信越・北陸」ばかり出かけたりと、訪問先が偏っていたのですが、今回もまた「四国」に偏っています。一体、「四国」で何が起こっているのかとこのところ少々首をひねっています。

    一般的に「四国」は小さいという印象があります。しかしながら、世界的な規模で考えると、バナナル島(ブラジル)に次ぐ第50位の大きさである、ということは意外と知られていません。ましてや、四国の域内総生産は名目で13兆5348億600万円で、これを世界各国の国内総生産と比較するとニュージーランドよりも大きく、ルーマニアと同規模である、ということも知られていません。つまり「小粒」ながらぴりりとした地域であることを、日本人の多くも、ひょっとしたらそこに住んでいる四国の人も気付いていないかもしれません。
    人間は「思い込み」の動物なので、一度何かを「思い込む」となかなかその呪縛から抜け出せません。

    今日は一日、㈱ヒカリの津島会長とご一緒でした。会長自ら運転する車の中で、さまざまなことを改めて教わりました。ひとつ年上の、ほぼ同世代でありながら、はるか先を見ておられる経営者の姿については、また稿を改めて書かせてもらいます。
    明日は、「長崎県・雲仙」です。
    とじきの旅は、まだ続きます。

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