本を読むときに、細切れ時間を使うので、本当は大事なことだったのに、思わず読み飛ばしてしまうことがあります。あとから考えたり、読み直したりすれば結構重要なことだったことがわかるのに、そのときは読み飛ばしてしまう・・・。

「まだ7割」「あと3割」
という話も、最初は読み飛ばしていました。

日本人の特質を表す外国人の話でした。
「コップの中に7割水が入っていた場合、もう7割入っている、と考えるか、3割足りないと考えるかは、個人の問題ではあるけれど、国民性の違いもあるかもしれない。日本人の場合、完璧性を求める気質から、あと3割、と考える人々が多いのではないか」
そう言われれば、何となく判る。ラテン系の鷹揚さよりもゲルマン系の厳格さに近い何ものかが日本人にはあるのかもしれない。子供の頃、厳しい教師がいて「みんなが○○出来るまで帰ってはいけない!」などとヒステリックに叫んだことがありますが、完全主義、満点主義など、知らぬうちに国民性の中に潜んでいることかもしれません。
新聞社で働いていたことがあるので良く判るのですが、新聞の文字の間違いを点検する「校閲(こうえつ)」など、送り仮名から人名の表記まで、それは厳しいものがあります。国鉄の定時運行も国際的にその正確さが認められてはいます。

その気質が、経営(マネジメント)の中ではどうなっているか。
「目標達成までの残り時間が少なくなったとき、日本人の管理者の場合、【まだ7割しか達成できていない】というところから話を始めるが、マネジメント能力の高い北欧の企業幹部ならば【7割達成できたことを褒め、残りの期日で3割をどのように達成するか】というディスカッションへ話を進めていく」
これらのものの考え方の違いが、部下のモチベーションをどれだけ阻害し、あるいはどれだけ持ち上げているか、という違いになっている。

まさに、他山の石、です。