若い人達からすれば、これほど「嫌味」な言葉はない。
それを承知で、あえて書けば
「人間、50歳を超えてから初めて分かることもある」
という、言い古された言葉です。

別に私が言い出したわけではなく、多くの先人たちがこうした言葉を残しているということを知れば、おそらく幾分かの真実が含まれているに違いない。ましてや、自分が50を幾つか越えて、はたと周りを見渡せば、なるほどこうゆうことかと、昔より随分「風景」が分かりやすい。15歳でわからなかったことが30歳で納得がいくように、30歳で見えなかったことが、50を超えて見えるようになることもある。
もっとも、若い世代からすればこんなに理不尽な話はない。どうせ、若い君たちには分からないだろうけど、と最初から言い渡されているのだから当然反発したくなる。実際、自分が若い頃の「敵」は、こんな物言いをするジジィたちだったので、その反発と嫌悪感はよくわかる。

実は、double Maps なのです。この世には「2枚の地図」があって、重なりあっているのです。
2枚の地図は、一見似かよっているように見えるのですが、実は随分と中身が違う。つまり「表向きの地図」と「裏向きの地図」があって、その地図が相互に関係しあって世の中が動いているのです。
それは、本音と建前のことですか、と質問されそうですが、それとは違います。
例えば、原発の再稼働はしばらくないだろうと思っているうちに、あれよあれよという間に「再稼働決定」になっていく背景には、きちんとした理由があるのです。つまり「表と裏」の相関関係で、ことが動く。
こうした「理不尽」が世の中にはあふれていることに、歳を取ってくると気付かされるのです。むしろその「理不尽」との戦いが、歳を重ねることだと言ってもいいかもしれません。

原子力発電に関して、マスコミ業界へ年間2000億円ほどの広告費が、各電力会社・電気事業連合会から流れているのことは、表の地図には書かれていませんが、裏の地図にはきちんと書き込まれています。本当のことを知ろうと思うとき、どの地図を使うかは重要なことです。地図を間違えると、とんでもない場所にたどり着いてしまいます。全国で第4位の利用客数(1800万人)を誇る「福岡空港」は、年間67億円の赤字空港です。原因は、空港敷地を地主から借りており、その借地料を毎年80億円近く支払っているためで、その地主は民主党国会議員の一族や資産管理会社であることは知られていません。なぜその国会議員一族へ毎年80億円の金が流れ続けているのかは、理由があるのですが、表の地図には書かれていません。生活保護などの申請に関しては、特定の宗教団体と政党が窓口になり、自治体職員へ凄まじい圧力をかけていることも、表の地図には記入されていないようです。

実はこうしたことは、日常的に周辺にあふれているのですが、あまり声高に語り始めると、各所で軋轢を生みます。軋轢で済めばいいのですが、本格的に動き始めると、「命にかかわる」というのは、実際にそうした情報を追いかけているジャーナリストの言葉です。特に食品と宗教に関しては命がけだという話は、何人の人から聞くことです。

さて、こうした社会環境の中で、「経営」について考えるということも、大きな変化を強いられていると言ってもいいかもしれません。今までのような緩やかな動きは今後ありえません。「3時間でわかる」「3日で分る」などというデトルト式・インスタント式な考え方で処理できるものでもありません。これからは、よほど性根を据えた姿勢で向き合わなければ、組織が消えていきます。
(2011年の休廃業・解散の組織件数は、倒産の3.5倍・・・帝国データバンク記事より)

「double Maps(ダブル・マップス)」について、詳しく解説したいと何度かトライしたのですが、こうした場所では無理なことがよくわかりました。おそらく「小説」という形式を使わなければ、表現できない話でもあります。これもまた年を食ってから気づくことでもありました。
さてさて、6月を迎えて、残りの半年を、さてどう戦いますか?