平均年齢28歳の企業組織とお付き合いがあって、「若い世代」の持っている可能性と【現実】を目の当たりにしています。
SANKEI EXPRESS の記事によると、日本の大学生に「内閣総理大臣」の名前を聞いたところ、正解率は45%だったそうです。
第1問「現在の首相の名前を漢字のフルネームで書いてください」
(答え「安倍晋三」)…正解者78人(正解率55%)
第2問「現在の首相が行っている金融・経済政策を通称何と言いますか」
(答え「アベノミクス」)…正解者117人(正解率82%)
第3問「TPPの正式名称は何ですか」
(答えは「環太平洋戦略的経済連携協定」)…正解者31人(正解率22%)
第4問「2016年のオリンピック開催国はどこですか」
(答え「ブラジル」)…正解者82人(正解率57%)
第5問「2013年6月17、18日のG8主要国首脳会議(G8サミット)はどこの国で行われましたか」
(答え「イギリス(北アイルランド)」)…正解者3人(正解率2%)
とにかく、安倍を「安部」「阿部」と書くのだそうです。晋三を「信三」「晋造」と書くのだそうです。
新聞を読まず、テレビなどからニュース情報を得ているので、音声情報からだけの知識になってしまい、正確に「字」が書けないのだそうです。
「苦手な事を無理に頑張る必要はありません。そんな時間があるなら長所を伸ばしなさい」
というのが、ゆとり教育の信条だそうです。
その信条に基づいて教育をしてきたら「漢字の書けない大学生」が出現しました。
「がんばろう、という言葉が一番嫌いです」
と真顔で言った若い女性がいます。なぜか、と訊くと「仕事は頑張ってまでやるものではないと思う」という答えが返って来ました。私が人事採用担当なら、真っ先に「不採用」の判を書類に押します。
日曜日に、翌週の仕事に関する連絡メールが携帯電話に入っただけで「切れた」若い女性社員がいたそうです。
「日曜日に仕事のメールなんて流さないように主任に言ってください!」
と、社長に食ってかかったそうです。
こういう若い世代が、組織の中に入ってきています。
こういう若い世代が、顧客です。
「教育」「訓練」も含め、組織としての取り組みが必要な時代です。