こんにちは。戸敷進一です。
ここ数ヶ月「キックオフ」という仕事が増えています。「キックオフ」とは、何事かのプロジェクトを興す時に、その組織に所属する人たちに活動開始を「宣言」する活動です。
時代変化が大きく素早く激しいために、組織の中の仕組や個人の意識が時代変化に追いついていません。経営が苦しいのはそうした対応の遅さが一因になっています。組織活性化活動を始めるにあたっては「キックオフ」が必要です。
ウインドウズ95という画期的なOSが本格的に日本デビューしたのは、1996年のことです。それからわずか16年しか経ってません。携帯電話が年間100万台売れたのも、この年のことでした。実は、当たり前のように「インターネット」や「メール」を使って仕事や日常を過ごしていますが、時間的な経緯としてはわずか16年です。当時は、それ以前のIT機器の主流だった「ワープロ専用機」からPCへの移行で、世代間のいさかいが各組織で見られたものでした。
「ワープロ専用機で何も不自由していないから、PCなんて使わない!」
というベテラン世代が少なくありませんでした。今考えれば、「漫画」のような会話や風景が日本全国で展開されていたのでした。
何やら現在の「ガラゲー携帯」と「スマホ」の争いに似ています。
「電話とメールしか使わないからスマホなんていらない」
と言っているうちに、今年の17機種に及ぶ夏モデルのDocomoの携帯電話はすべてスマホでした。「らくらくホン」と呼ばれる高齢者向けの携帯電話までスマホだったのには驚きましたが・・。
先日、テレビで「樹木葬」という新しい形の葬儀・供養が始まっている、というニュースを見ました。
樹木葬は「墓地、埋葬等に関する法律」で墓地として許可を得た場所に、遺骨を埋め樹木を墓標として埋葬する方法です。 ネットで調べると、首都圏の自治体や民間の施設で多くの募集が行われています。「桜の下で眠りたい」「バラ園のガーデニング葬」など新しいコンセプトの葬儀や埋葬が注目されているようです。これらが主流になるかどうかは別にして、核家族化の究極の形としてある程度の定着が進むのかもしれません。そうなると「墓石」はどうなるのだろう、「生花」の消費はどうなるのだろう、「寺社」の役割はどうのように変化していくのだろう、と考えてしまいました。関連する業種の企業さんが少なくないので、素通り出来ない話題です。
すでにオフィシャルHPで記事にしましたが、テレビのコマーシャルでは「巨人の星」の星飛雄馬や「明日のジョー」の矢吹丈が【面白キャラ】として登場しています。携帯電話でオロオロする星飛雄馬やダイエットコーラの宣伝でバカ食いをするキャラクタターとして矢吹丈が使われています。こうした宣伝を作った世代は、おそらく若い世代なのでしょうが、その背後には「老人世代に対する完全否定」が含まれています。かつて一世を風靡したものを、若い世代たちは「ギャグ」としてしか受けきれなくなったのではないでしょうか。「根性」や「闘争」は、今の若者達にとっては「ギャグ」に等しいようです。そのうちに「勤労」や「努力」「勤勉」などという概念も「ギャグ」扱いされる時期が来るかもしれません。
いつの時代にも「変化」はあります。穏やかな変化の時代もあれば、激しい変化の時代もあります。今はどういう時代でしょうか。眼(まなこ)を開いて、時代変化を感じなければなりません。気づくのが遅れると、消滅や破滅が待っているかもしれません。
戸敷進一でした。今週もお元気で。