ネットのアンケートなので、どのような基準で、どの程度の母集団で行ったのかはわかりません。
gooのランキングで、「会社にやめて欲しいと思うものランキング」というものを見つけました。
会社でやめてもいいと思うものランキング
1サービス残業
2バレンタインデー/ホワイトデーのやり取り
3お茶くみ
4上司や取引先への中元/歳暮
5無茶なお題の新人研修
6社訓の復唱
7社員旅行
8上司や取引先への年賀状
9飲みニケ-ション
10会社主導の忘年会&新年会
私も20年組織に所属していたので、「気分」は良く分かる。
「幹部職」ではなかった頃の「社員旅行」や、やたら会長が威張る「忘年会・新年会」はつらいものでした。
ただし、「幹部」になってからは、がらりと意識が変わりました。そうした組織内の「反発の空気」をいかに受け流すが、量を減らすか、反対勢力に対して先手を打ってどのように芽を摘むか・・・・。
ランキングは、企業の本質とは随分違うような「項目」に見えますが、実は【組織の本質】から見た時には「ど真ん中」のことなのですが、経営者や幹部の方々はそれに気付いているかどうか・・・・。
「社訓の復唱」「社員旅行」「新年会・忘年会」が嫌いだという人間がたくさんいる「組織」は、根源的な部分で何ものかが欠落している怖れがあります。スポーツチームで、仲間と同じ行動をすることが嫌だとう人間の「集団」が、果たして勝負という世界でどのような結果を生むかを想像してみていただきたい。
もっとも、そうしたイベントを行う際の「根回し」が随分悪い組織もあります。つまり「コミュニケーション」が上手くいっていないために、結果として「反発」や「嫌気」を作り出してしまっているのです。
ランキング第1位の「サービス残業」でさえ、圧倒的な「業務改善」で作業効率を上げ、「残業をする人間=能力ややる気に問題はないか?」というコンセンサスを作り上げている組織もあるのです。
随分昔の話です。
完成間近の「現場」を抱え、とても現場を離れることが出来ない時期に「社員旅行」が入ったことがあります。誰の目から見ても、会社の「留守番」を兼ねて私が居残りになるものと思っていたのですが、私より4歳年上の「新社長」が必ず「社員旅行」に出るようにと言いました。散々理由を説明して、居残ろうとするのですが、「新社長」は許してくれない。揚げ句、参加しないのなら、会社を辞めろ、とまで言う。
「とじきよ。社員旅行と現場とどっちが大事だと思うのか?」
「そりゃぁ、現場ですよ!」
「馬鹿か!会社のイベントの方が先じゃろうが!そんな寝呆けたことを言っている間は会社は任せられん!」
「しかし、社長・・・・」
「うるせい!」
随分厳しい会社で私は鍛えられたのだ、と今になって理解します。