年末恒例になっているのが「雑誌」の処分です。
なるべく「雑誌」を買わないように心がけているのですが、旅をするたびにひょいと買い込み、部屋の一角に「山」を作ってしまいます。基本的に、下に隠れた「雑誌」は読まなくなるので、早めに処分していいはずなのですが、いつも後手を踏んで、年末に慌てます。
処分している最中に【2011年大予測(東洋経済)】という昨年買った雑誌が出てきました。
ぱらぱらとめくってみると、何やらおかしな様相を呈している。国際的な動きはほぼその通りに進んでいるのだけれども、国内はいささか動きとしておかしい。当たり前の話ですが、日本では3.11という未曾有な災害と放射能リスクにさらされているので、さまざまな課題が先送りされている。つまり、かなり強烈な「ひねり」が入った状況にあることが分かります。
この「ひねり」による「ねじれ」が来年にどのように影響するのかを考え始めたら、捨てられなくなりました。2012年の「予測本」とともに、年末から正月にかけて読み直したいと思いました。
「予測」はあくまで「予測」に過ぎず、現実を超えることはありません。3.11もタイの大洪水も、誰も「予測」出来ませんでした。ヨーロッパの金融不安もこれほどの危機になるとは「予測」されず、年末にプーチンの人気が下落し、ロシアで大規模な反政府的デモが繰り広げられることも「予測」されていません。ましてや、北朝鮮の世代交代が2011年に始まるということも。
しかし、来年は「ロシア」のほかに「韓国」と「フランス」と「米国」の大統領選挙があります。年末には「中国指導部」の交代があります。世界の枠組みが、またひとつ前に進みます。「予測」しなくても「予想」しておかなければならないことは、個人も組織も同じです。
どうやら、「新しい時代」が幕を開ける歳なのだということを、大掃除をしながら考えました。
個人と組織の「準備」は、ますます【急務】になります。