月曜日に「メルマガ」を発行しているので、週末に原稿を書きます。先ほど「虫の目」「鳥の目」「魚の目」というタイトルで、【情報】の収集や分析、そして判断や決断についての文章を書きました。
「虫の目」で多角的(複眼)に物事を捉え、それを俯瞰(高い位置)して「鳥の目」で「判断」をする。そして、潮の目や流れ(時代や社会の動き)を感じながら「決断」する、という話でした。11月のとじき塾・経営者編でお話を頂いた「横浜総合事務所」の泉先生の講演の中でも「判断」と「決断」の違いについてご説明して頂いたので、それに触発された文章でした。

ローカルな「地域」の話で申し訳ないのですが、「宮崎」では、自分達の地域のことを「観光宮崎」と呼び、どのようにして「観光」を育て地域発展を図るかという話題が出てきます。新聞もテレビも、また議会ですら「観光宮崎」という言葉を使い、いかにも宮崎が観光地であるかのような「錯覚」に陥っています。かつて新婚旅行のメッカであったという記憶から、宮崎が観光地であると思い込んでいるのです。
「しかしながら、宮崎は九州でもっとも観光客が少ないのだ」
こういう話をすると、地元の人は怒るのですが、私にとっては「故郷」なのでかまいはしません。

福岡県  9990万人
熊本県  5811万人
鹿児島県 5206万人
佐賀県  3082万人
長崎県  2824万人
宮崎県  1217万人
(大分県は統計を取っていません)
ツーリズム・マーケティング研究所

この数字を見せると宮崎の人だけではなく、長崎の人も怒り始める
「佐賀県より、長崎県の観光客が少ないはずはない!」
しかしながら、統計として捉えるとこういう「姿」が実態であることが見えてきます。 思い込みは、刷り込まれると、なかなか抜け出すことができません。

「日本は貿易で成り立っている国家であり・・・・」
という首相の言葉を聴いて、統計に当たってみた。2007年(平成19年)に「84兆円」あった輸出額が、2010年(17年)には「54兆円」まで落ち込んでいる。何よりも貿易収支が、「10兆円」から「2兆円」に落ち込んでいる。(統計局データより)
「GDPで中国に抜かれたからといって、国民一人当たりの所得はまだまだ豊かな国であり・・・」
という話を聞いて、調べてみたらかつて「世界第3位」だったGNI(国民総所得)は、随分下がっていて「第19位」ではないか。ノルウェー、スイス、スウェーデン、デンマーク、カナダ、オランダ、イギリス、ベルギー、アイスランド、アイルランド以下なのです。あのフランス以下だというのは、少々頭が痛い。実態とすれば、スベロニア、チェコ、トリニダート・トバゴあたりとあまり変わらない。(WHO 国民総所得(GNI)ランキング)
「人間は金だけではない。身の丈にあった生活ができればいいのだ」
と70歳の方が言われるのは、自分の子や孫に「貧しい暮らしで満足しなさい」と言っていることに等しい。個人的には、「貧しさの価値」を若い世代に説く年寄りを信用しない。自分達の残り時間と若い世代の残り時間も比較できない「ボケ老人」たちの言葉など「クソクラエ!」です。

では、こうした「統計」を「虫の目」「鳥の目」「魚の目」でどう読み解いていくのか。【自己責任時代】の覚悟と本気度が問われています。