こんにちは。戸敷進一です。

 

th_00789数日前、東京から中学・高校時代の同窓生達が福岡に来てくれて「同窓会」がありました。年数にすると「37年ぶり」の集まりで、かなり盛り上がりました。かつての「美少年」「美少女」たちもすっかり歳を取り、厳しく、遠慮会釈のないやり取りが続きます。
不思議なことに言葉を交わすうちに「記憶の回路」が次々に開き、すっかり忘れていた出来事や名前が次から次に飛び出して来るのでした。当たり前のように、大いに盛り上がった集まりでした。 二日に渡る同窓生達のやり取りの中で考えたのは 「背景の共有」 ということでした。37年間の空白をものともせずに、親しく言葉を交わし、笑い、語り合える理由です。それぞれに別々の人生を送っているにもかかわらず、人生のうちで一番柔らかい部分を「共有」しているので、37年間の空白も、性別も、職業も一切関係なく語りあえるのです。

 

ひるがえって、組織の中で「共有」しているものは何でしょうか。
理念、目的、目標などという「共有」すべきものはありますが、果たしてそうしたものが真に「共有」されているかどうかは、一度本気に問い直してみる必要があるかもしれません。
最近では、組織の中で、世代による「価値観」の違いや、仕事の「優先順位」の違い、時に「利益」に関する考え方まで、共有できていないのではないかと感じる組織があります。

自分が受け取る「給料」を基準に仕事を考えるか。
「お客さん」を中心に仕事を考えるか。
「組織の目的」を意識して仕事を考えるか。
自分の人生の「価値」として仕事を考えるか・・・。

 

組織は、個人の集合体なので、さまざまな「価値観」にあふれています。同時に、さまざまな年代の人たちによって構成されています。そうした違いが、組織のエネルギーの源なのですが、それがもし大きく違っているとすれば、アウトプット、すなわち結果 として出てくるものは、随分と「形として」いびつなものになるのかもしれません。

「関が原の戦い」が【天下分け目の戦い】であったことは誰でも知っています。しかし、それがなぜ「天下分け目」であったのかを伝えるのは少々難しい話です。
なぜならば、われわれは現代人なので、「戦国時代」に移動することや物資を運ぶということを リアルに想像することが出来ません。ましてや、「東西合わせて15万人の武士達が・・・」といわれても、数字が頭の中を素通りしてしまうだけです。
しかし、当時の日本の総人口が1200万人だったことを知ると、現在に置き換えると「200万人」規模の戦いであったことが分かりますし、ましてや高速も新幹線も飛行機もなく、携帯電話もインターネットもなかったことを考えると、どのようなインパクトを当時の時代に与えていたかが分かります。
つまり「背景」を知れば、あるいは理解させれば、その言葉や意味を伝えることが容易になります。 同窓生ならば、人生の一番やわらかい時代を一緒に送っているので無意識のうちに「共有」をしています。
それを組織に置き換えると、「入社20年目」の人と「入社10年目」「入社2年目」の人では「共有」している部分が随分違うかもしれません。ましてや所属する「部署」や「部門」が違えば、ますます「共有するもの」が少なくなってしまいます。 「共有するものが少ない」ということは「共通語」を使っていないということと同じ意味です。

 

さて、【理念】【目的】【目標】【行動】【結果】【計画】【修正】・・・・。
皆様方の組織の中に「共通語」はあるでしょうか・・・。

戸敷進一でした。