5S活動

最終報告書

    自分の思ってることや考えていることを「言葉」で表現することは難しい。ましてやそれを「文章」にするとなると、なお困難かもしれません。
    それでも、時に、無理やり「文章」にしてもらうことがあります。
    何しろ彼らは(彼女ら)は、その企業の【幹部候補生】なのです。「幹部」になれば、「組織の考えや自分の思い」を表現しなければならず、であれば、「今」その訓練をしてしまおうではないか、というところです。

    コンサルティング終盤の組織で「5S活動」の「最終報告書」を書いてもらいました。

    5S活動を行って、今までは何度も何度も単なる“片付け”を行っていたことに気づくことができ、本来の5Sを通し、まだ完成とまではいきませんが多くの成果を感じています。

    まず、スタッフ1人1人の意識が少しずつ変化してきました。初めは、「やった方が良い」けど、「どうやっていいかわからない」というのがみんなの心境だったと思います。そのようなスタートの中、どうやってみんなに伝えて動いてもらえばいいのか試行錯誤はありましたが、事務所が変化したことにより、みんなの意識も変わってきました。物が自然と元の場所に戻り、キレイに使いやすくなったことで、置場のない物は今までは適当に戻していたのが、現在は確認をしてくれます。

    次に“不可能”が“可能”になりました。できないと思っていた時は、「狭いから」、「収納場所がないから」、「金額がかかるから」等と理由をつけては考えることを知らず知らずのうちにやめていました。しかし、固定概念を捨て1つがクリアできるとみんなの中でもっとできるかもしれないと前向きな思考に変化したように感じています。

    今回、得られた成果は今後の業務の中でも活かし、より仕事がしやすくまた、気づきの目線や工夫の実践を目指していきます。

    課題としては、個々の価値観に差が生じていることです。「必要ないものとは?」ということを1つ挙げても、細かいルールが明確になっていなことが原因かもしれませんが、個人の価値観により机の中やロッカーの中に差が生まれています。ルールで決まった机の上に物を置いて帰らない等は次第に守られてきましたが、館内を見回すとシャンプーの向きや雑誌の置き方、POPの貼り方等、今後細部にあたって統一や基準を決め、スタッフ1人1人が気づける目線を養っていくことが必要であると感じています。

    今回、○○本部の方々に応援に来ていただき、清掃の奥深さやチームワークを学びました。今までどれだけうわべだけの清掃をしていたかを痛感しています。1つ気づくと次の場所が気になり、今まで見ていたようで気づけていなかった点や暗黙の了解で清掃作業が進んでいくのを目の当たりにし、仕事上では部署が違っても同じ認識で周りの動きを見ながら清掃を進められていて○○本部の方々の“一体感”を感じました。今までに見たことのない清掃の光景に驚きを感じ、早く自分達もその一員になりたいと思います。また、遠方から△△まで来ていただき、自分の店舗のように隅々まで清掃をしてくださる姿を見て、心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。

    まだ、進むペースに遅さがあり課題も山積みですが、課題を見つけられたことも今回の成果であると捉え、戸敷先生に教わったことを確実に実行、継続、発展していけるようこれからも取り組んでいきます。本当にありがとうございました。

    以上

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