組織には、どんな時にも「問題」と「課題」があります。売上、利益、商品、サービス、コミュニケーション、教育訓練、意識改革、顧客満足、品質管理、安全管理、環境対策、IT対応、財務対策、幹部育成、後継者育成・・・・。
利益が上がっていない時はそれなりの、利益が上がっていてもそれなりの「問題」や「課題」を抱えています。ある意味、そうしたものは、企業が続く限り、永遠について廻るものでもあります。何より、時代が時々刻々と変わるのですから、それに合わせて、「個人」も「組織」も変化していかなければなりません。
組織を「変えよう!」と思うとき、突き詰めてしまえば、4つの【思惑】との戦い、ということになります。
1.私は、やります。
2.私が、やります。
3.私も、やります。
4.私は、嫌です。
1.の「私は、やります」とは、経営者の言葉です。組織を動かそうと思っているのですから、まず経営者が「決意」しなければなりません。利益改善にしろ新商品の開発にしろ、まず「経営者」が決意しなければ、何も始まりません。だから、【私は、やります!】と経営者は、組織に向って宣言をしなければなりませんし、同時にそれが言えるのも、「経営者」だけです。
そして、組織の「意識の違いに関する比率」は、2:6:2にですから、2.以下の言葉が組織から出てくるのです。
そもそも、何も対策を打っていない状態の組織は、3つのグループに分かれます。
□このままではいけない、という強い危機感を持ったグループ。
□自分達で判断はしないけれど、強い方へつこうとするグループ。
□変化に対して懐疑的で、組織が変わることを拒否しようとするグループ。
その比率は、上から【2:6:2】になります。
そして、組織の中から「私が、やります!」と言い切る人間がまず必要です。
社長が「私は、やります」と言った後「私が、やります」という人間がいなければ、組織は動きません。その人たちが、次の「私も、やります」という人たちを率いて、組織は変わっていくのです。
「私は、嫌です」という組織内の反対勢力は、個別の「説得」や「甘い言葉」では変わってくれません。彼らが変わるのは、組織全体の意識の比率が、8:2になった瞬間だけです。つまり、「このままではいけない」という意識を持ったグループと「強い方へつくグループ」が一体となって、全体の8割に達したとき、2割の「反対勢力」もまた一緒に動き出し、組織は一定の方向に向って動き出すことが出来るのです。
2.私が、やります。
3.私も、やります。
4.私は、嫌です。
組織内の、意識の違いは、言葉の違いでもあります。
組織を変えるために、「私が、やります」という人間をどのように育てるのか。それは、経営者の「私は、やります」という決意の言葉です。
一般的に、経営者の「私は、やります」という言葉は【経営計画】とも呼ばれます。
組織を「変えよう!」と思うとき、突き詰めてしまえば、4つの【思惑】との戦い、ということになります。
1.私は、やります。
2.私が、やります。
3.私も、やります。
4.私は、嫌です。
さて、皆様方の組織の「思惑」はどのようになっていますか。