ある組織で、若者たちが「組織課題」を考えたら、自分たちの組織の離職率が高い理由を調べ、その対策をすること、という内容になったそうです。そしてその内容を経営者へ伝えたところ、その経営者は若者たちの考えを真っ向から否定して、即座に全面却下したそうです。
その話を聞いて、何やらワクワクしてしまいました。
経営者サイドの言い分はこうです。
「辞めていく人間のことを考えてどうするの?残って一緒に戦おうとするメンバーが大切なのではないのか?採用の時から、共に戦うことについては伝えているし、日常でもそうしたことは言ってるじゃない。辞めていくということはビジョンを共有できていないのだから、しょうがないことなのよ。つまり、そんな馬鹿げたことを組織の課題だなんて考えないで欲しいわ!」
それを聞いた若者たちは、「しかし・・・」という気分になりました。一緒に働く者としてもっとコミュニケーションを図って、仲良く仕事をすべきなのではないか・・・。
さて、【ステージが違う】とは、こうしたことをいいます。
経営者と従業員の「ステージ」は違います。経営者は物事の枝葉ではなく、本質を考えます。本質を考えると、今回のように「振り切った表現」になります。同時に「幹部」とは、そうした経営者の考えに共感できる人間のことをいいます。
皆様方の組織ではいかがでしょうか?
(若者たちは、いつも優しい。しかし時にそれが甘さにつながることがある。経営者はいつも厳しい。しかしそれが、組織や個人に対する本当の優しさだと気づいている人間は少ないのです。横浜に、とても優しい若者と表現は異なるがとても優しい経営者のいる組織があります。その優しさの交錯具合がとても素敵です。気張れ!若者!!)