世の中の「変化」の速度と質に、少し【変化】が生まれてきました。
「政治」や「外交」がまともに機能しないことによって、「経済」の有り様に勢いが失われ、多くの産業で競争力の弱体化が進んでいます。国内事情が厳しいのは、どの国も同じなので、どうにかして国内の不満をどこかに逃さなければなりません。韓国は「竹島」を利用して、中国は「尖閣」を使って、反日感情を高め、今をしのごうとしています。奇しくも両国とも「政権交代時期」に入っていますから、その表現は過激にならざるを得ません。昨年末に考えていた「世界の枠組みの変化」は着々と進んでいると言っていいのでしょう。
「変化」が激しい時の後継者の位置づけは大変難しいものです。本来は、【従来型】と決別するために、「全権」を掌握して組織を率いていかなければならいのですが、「当代(今の社長)」や「当代の番頭さん(現在の幹部)」の危機感が薄いので、なかなか登場する機会を与えられないのです。
「危機感が薄いなんてことはありませんよ。私や幹部も十分に危機感を持って経営に取り組んでいます!」
と言う社長もいるのですが、その生活態度や組織運営や情報収集力や分析行動を見ていると、どう考えても「従来型の延長線上」で物事を処理しようとしているようで、何一つ新しさを感じない。「協会」や「業界」や「監督官庁」や「メーカー」や「元請け」が与えてくれる情報の範囲で物事を考え、挙句「大変だ!大変だ!」と騒いでいるだけのようにしか見えなかったりします。
「後継者」は厳しいものです。【後継者へ告ぐ!】
こうした「大いなる変化」の時代を見据えて、積水化学では、九州地区の取引先企業向けの「後継者育成講座」を開催することになり、全4回の研修をさせてもらうことになりました。自分たちだけではなく、取引先全体で「変化」しなければならないという決意の現れです。
「後継者」相手の研修では、私のテンションは少々上がる。一般社員や幹部相手の研修や講演は、相手の年齢やキャリアによって使い分けをしなければならないので、表現を柔らかくする必要があるのですが、「後継者」の場合、そうしたものに斟酌する必要は全くないのです。何しろ、組織の「存続と発展」を自ら担わなければならないのですから「ハードスタイル」で一向にかまわないのです。つまり、気を使わなくてもいい・・・。
年内で、ひとりひとりの「意識」を上げて、年末には2013年の「本気の計画」を作っていただこうと考えています。
研修会参加の皆様、お疲れ様でした。主催者の皆様、ご苦労様でした。今後ともよろしくお願いいたします。