週末から、泊り込みでIGグループ主催の「第2期 後継者塾」へ行ってきました。
行って来たといっても、私が塾に参加したわけではなく「講師」としての参加です。「第1期」の時も講師として関わったのですが、いつもながら「若い後継者」たちと触れ合うと、何やら楽しい。もちろん私の講演は「厳しく」、質問も「きつい」のですが、何といっても時代の風を一番多量に受けている世代なので、私が見えにくくなった「若い世代の感性」を直接感じられる貴重な体験なのです。
かつての「常識」が今の「非常識」であり、世代間で「言葉も通じなくなった」時代なのです。勢い込んで「最近の若い連中は・・・・」などと言ったところで、足元をすくわれる。どんなに力んだところで、世の中は「20代、30代」を中心に動いているのであって、決して「50を越えたおじさんたち」が動かしているわけではありません。
「そんな馬鹿なことはない!いくら時代が変わったとしても、変えてはいけないものがあるだろう!」
という声がどこからか聞こえてきそうですが、そんなことは当たり前の話で、何も力んで大声をあげるほどのことではありません。
これほど激しく時代や社会が動いている時代に邪魔をするのは「経験知」です。
昔はこうだった、という思い込みと、当時の成功の記憶が一番邪魔をする。
今、一番大事なことは「体験知」です。新しいことを恐れず、新しい世界に踏み出し、そこで「体験して学んだところ」から、また新しい一歩を踏み出すと言う、「冒険心」が必要です。
残念なことに、そうした「冒険心」を持った「50代、60代」は少ない・・・・。社会を小馬鹿にして、若者を軽んじて、時代変化に目をつむった、疲れた「おじさん」や「おばさん」が多い。
「後継者塾」に行くと、知恵もなく、経験もなく、おまけに年寄りを圧倒するほどの弁もないのだけれど、それでも「時代の風を大きく受けている世代」の明るさに圧倒されてしまいます。そしてそれが、実に楽しい。
9月には、東京でも「後継者塾」があります。またそこで、時代の風を密かに若者達に教えてもらうことにします。
時代は大きく動いています。経営者も、後継者も、幹部もみんな「急ぐべし!急ぐべし!」
福岡の「後継者塾」参加者の皆さん。お疲れ様でした。