th_800昨年、11月のメルマガ南風通信です。
時代は成熟をしていて、マスコミなどは安易に「閉塞感」などという言葉を使います。しかし本当の意味で「閉塞」しているわけではありません。個人も組織もいくらでも進むべき道筋はあるのです。
無責任なテレビのコメンテーターや評論家の言葉に踊らされることなく、我が道を切り開きたいものです。
【今週の言葉】 突破する力 〜組織の求心力〜
 こんにちは。戸敷です。
 先月から今月にかけて日本中を回ってきました。九州各県以外に東京、長野、新潟、福島、北海道、愛媛ですから、結構ハードな二ヶ月でした。そして、それぞれの街や地域で感じることは多くありました。今の職業についてすでに14年になり、その間47都道府県すべてを回りましたが、その時と比べて明らかにどの街でも「高齢化」が猛烈な勢いで進んでいます。駅に向かい、新幹線に乗り、飛行機に乗り、バスに乗り、街を歩いていると、以前に比べて明らかに人の動く「速度」が遅くなっているのです。歩き方、階段の昇降、切符の買い方、乗り物の乗り方降り方、レジの速度にトイレの並び方・・・。日本人の平均年齢は46歳ですから、仕方のないことではあるのですが、それにしてもその物理的な動きの鈍さは驚きでした。
 同時に、ネットやスマホによる情報の量と速度は驚異的に上がっているのですから、社会の仕組や個人の中で「混乱」や「戸惑い」が起こって当然なのでしょう。病気、犯罪、引きこもり、孤立、孤独死などという社会的病理の原因は、こうしたアンバランスのもとで顕在化しているのかもしれません。
 そうした社会的な変化の中で、組織にもまた新たな課題が起こっています。
 世代的な格差が組織の「核(コア)」を見えにくくしています。
 中小企業には様々な課題があります。経営理念や方針の曖昧さ。人材不足、コミュニケーションのまずさ、商品開発力やサービス開発力の弱さ。財務基盤の弱さや信用力の薄さ。大手に比べてどれも万全であるとは言えず、なかなか全力で前に踏み出すことが出来ません。
具体的に言えば、社長と会長の軋轢、後継者の力量不足、幹部職員の連携の悪さ、各部門の対立、リーダー不在、人材育成機会の喪失、閉塞感と漠然とした不安、そして高い離職率・・・。そうしたものが幾重にも中小企業を取り巻いています。
 そのためには。一度「思考」や「意識」をリセットする必要があります。リセットとは、経営環境や業界特性、地域特性を整理して仕組の見直しを行う行動のことです。
 今年【組織活性化活動】に取りかかかった組織は、従来型の考え方から離れ、新しい仕組み作りに取り掛かりました。それは「全社一丸」というキーワードで、様々な従来型システムと決別したということです。むろん、平坦な道筋ではありませんでしたが【5S活動】という目に見える全体としての活動と【絶対利益】という利益に関する共通認識を持つことにより、見違えるような強い組織へ変身しました。
 「突破する力」が必要です。
 組織内の愚痴や言い訳に付き合っている暇などありません。
 一度突破してしまえば、それまで組織の中で語られることのなかった「品質」や「顧客満足」、「コミュニケーション」や「人材育成」、何よりも「売上」や「利益」という組織の存続に関わることについてスクラムが組めるのです。
 新しい年がまもなく始まります。組織はいつでも変化するきっかけを待っています。そのきっかけは、いつも用意されて居るわけではありません。思いついたから買われるというものではなく、トップや幹部が深く考え、深く決意した時だけ、きっかけは組織に舞い降りてきます。きっかけを組織に与えることも、また「突破する力」です。
 短い秋が行き過ぎ、冬、到来です。
 皆様、ご自愛ください。
 戸敷進一でした。