人手が足りないのか、人財が足りないのか
昨今の日本においては労働力の不足が課題となっています。特に「人手不足」と総称される現象に対しては、女性活用・高齢者活用・外国人活用などが叫ばれます。確かに日々の業務を処理するためにはロボット化だけでは足りず人間を必要とします。しかしながら「人が辞める」「採用を行う」「採用がうまくいかない」「人手が足りない」・・・、という悪循環が続いています。
そうした中で、一度労働力に対して組織内で経営幹部は意識を整えておく必要があります。
極端な言い方を許してもらえば、労働力はいつでも取り替えの効く「人材」とどうしても組織にいてもらわなければならない「人財」に分かれます。そして「人財」が豊富な組織では離職率が低く、同時に組織がまとまっています。組織全体に目を配り、人の変化に素早く気づき、適切な手を打っている人が組織内にいることによって集団が安定するのです。
「人財」とは単に資格を持っているから、経験が長いからなどと言う表面的なものではなく、組織の存続と発展に関して責任を持つ姿勢を持っている人たちのことです。
そうした人たちをどのように育てるかと同時に、これからの企業にとっては「採用〜育成〜定着」と言うサイクルを組織のプロジェクトとしてシステム構築し人財確保に努めなければなければなりません。
目先の業務に追われ、人手不足を嘆いている場合ではありません。組織の存続と発展のために今行うべきことを自覚する必要がある時代です。
ヒトに関する3つの領域
労働力の減少は現在より未来に進むにつれて、採用に対して影響力を日々増してきています。
人口が増加している時であれば「募集をしたらすぐに応募があった」「社員が離職してから新しい社員がすぐに採用できた」ということは考えられますが、約20年前から人口減少が加速しており、簡単にヒトの応募や採用に繋げることが難しくなっています。
実際に昔と比べて「応募が無い」「採用できない」と体感されていませんか。
人口減少の局面では「採用」を単体として捉えるのではなく、採用~育成~定着とヒトに関する3つの領域を一体で考える必要があります。仮にヒトが採用できたとしても、他方でヒトが離職していては、組織としてのヒトの資本は±0の状態です。
採用に本気で取り組むのであれば、しっかりとヒトを育てて、組織に定着していく仕組みを整えることを一緒に考えていかなければなりません。
組織の中で人材が人財に育つための仕組みをつくり、魅力ある組織に変化することで人財が定着して活躍することが結果として、企業の採用力に繋がってきます。
ヒトに関する3つの領域を真剣に考えて、「採用〜育成〜定着」のサイクルをしっかり回し続けることが、5年後10年後の組織の成長と企業の存続に繋がっていきます。
今日より明日、明日より1カ月後、1カ月後より1年後、1年後より3年後増々厳しくなります!
“今日”が1番良い環境です。
これまでの採用とこれからの採用
これまでの採用はヒトに関する「採用〜育成〜定着」の3つの領域を「現状の組織レベル」で整えて、改善していくことで採用力が向上していき、結果として採用に繋がり組織の成長と企業の存続に繋がってきました。
しかし、多くの企業が労働力不足に困っており、ヒトの採用に苦慮している中で、採用の取り組みを捉えなおす必要性がでてきているのではないでしょうか。
価値観の多様化と情報伝達手段の変化により、単に従来通りの採用情報を一方的に発信しているだけでは、求職者に届きにくくなってきています。
しっかりと自社サイトや採用サイトを整えて、「どのような経営者なのか」「どのような理念・想いで働いているのか」「どのような先輩社員がいるのか」「この企業に入社するどのようなキャリアビジョンが描けそうか」「どのような雰囲気の組織なのか」といった本当に求職者が欲しい情報をしっかり届けていく必要性があります。
そのためには、自社の育成や定着をしっかりと行い、本質的に魅力のある組織づくりが必要です。
応募者の人材に「私たちの会社に入ったらこのような人財に成長できるよ」「このような先輩みたいになれるよ」と言える人財は育っていますか?
これからは育成と定着の風土のある組織に、人財になりえるヒトが採用に繋がる時代に入ってきています。採用の取り組みと同じくらい育成と定着も一緒に取り組み、求職者に伝えていくことが、これからの採用では大切です。
人材採用を「自分ごと」に。そしてカタチにして運用する
中小企業において、人の採用は社長や総務の担当者が行うというのが一般的です。求人を出したけど、誰も来ない、入ってきたがすぐに辞めてしまう、、と受け待ちの採用から、積極的に人材を獲得していくことをしないと、いつまでも現状は打破できません。
では、何をすればいいのか。それは、担当者任せの採用から、組織の未来を考えた「自分ごと」の採用に従業員一人ひとりが関わり、考えていかなければなりません。
人材採用活動を再構築し、求職者が求める情報を整備し、カタチにして運用する全社で取組むプロジェクトが本サービスです。
プロジェクトのゴール
採用・育成・定着サイクルの意識醸成
採用活動を単体で考えるのではなく、組織の育成活動や定着活動と強く密接に繋がっていることを全社で認識していただき、それぞれの「役割」について考えていただくきっかけをつくることができます。
自社に不足していた教育訓練計画から、当たり前のようにやっていた懇親会、会議、研修、、、それらはすべて意味があること、そして、あらたな人財を獲得するための組織的な動きだということを同じベクトルで考えていただく環境を作り上げることができます。
採用サイト(自社・外部)が完成し、実業務としての採用活動を再起動
プロジェクトを通しての成果物は組織デザインされた採用サイトになります。
このサイトを介して実業務としての採用活動を行っていくことになります。そこには、いままで気づかなかった自社紹介のページがあり、働く人が掲載されています。
求人サイトは当初6ヶ月間はメンテナンス期間として、弊社が伴奏して運用をサポートしますが、その後は自社で運用できるように指導をいたします。