ある企業の「コンサルティング業務」が終了するので、最後にアンケートをお願いしました。
全部で「91枚」あります。さまざまな部門と、全国7拠点から集められたものですが、その「集計」と「分析」に追われています。
質問と回答についての「単純集計」は、弊社スタッフにしてもらいましたが、最後の「○○以外組織に望むことについて自由にお書きください」というフリー形式の部分だけは、すべてに目を通し、なおかつパソコンに私が入力しました。
「フリー質問」に対する回答数は、「48名」。全体の【53%】です。
この数字は、異様に「高い」ものです。普通、印をつける形式のアンケートの後に「フリースペース」があったとしても、そこに何らかの文字や文章を書き付ける割合はおおむね「30%」以下です。つまり、「2:6:2」の原則のとおり、意識の高い上位の2割グループか組織に反感、反発を持った下位の2割グループしか書きません。
にもかかわらず、5割以上の人たちがそのスペースを埋めているというところに、その組織の持っている「底力」が見て取れます。
内容は、すべてが「意欲的なもの」であるわけではありません。専門家の目から見て幼稚極まりないものもあります。しかしながら、思わず「唸りたくなるもの」も少なくありません。(本当はその一部分を紹介したいのですが、守秘義務がありますから紹介できないのが残念です)
20日には、その「分析結果」を、クライアント先の「役員会」で報告しなければなりません。
時に、社内の目から離れた「部外者の目」によって【分析】をかけてみると、また違った【風景】が見えてくるかもしれません。
さて、「コンサルタント」の腕の見せ所です。