根は素直なのだが、結構疑り深い。子供の頃一部の教員たちに様々な事を押し付けられたせいである。人間は納得したことには素直に頷くが、おかしいと思ったことには反発するか無関心になる。そのせいで、昔から、そして今でも随分と損をしている(泣)
こんな資料がある。
「日本の研究では、がんの死亡のうち、男性で40%、女性で5%は喫煙が原因だと考えられています。特に肺がんは喫煙との関連が強く、肺がんの死亡のうち、男性で70%、女性で20%は喫煙が原因だと考えられています」(がん情報サービスHP記事)
私は喫煙者なので、何も言う資格はない。周りに相当な迷惑をかけているはずだし、本人もそれ相応の自覚はある。だから書かれている記事は本当の事なのだろう。
しかし、同時にこんな資料がある。
平成元年(1989年) 男性喫煙率 55.3% 女性喫煙率 9,4%
平成25年(2013年) 男性喫煙率 32,2% 女性喫煙率 8,2%
(厚生労働省 統計資料より)
世の「嫌煙主張」が主導権を握り、学校教育から始まる「禁煙撲滅運動」が功を奏し、2割以上も喫煙者が減った。平成11年(1999年)3月までは飛行機にも喫煙席があって、喫煙者は先を争ってその席を奪い合ったのですが、それも今は遠い昔のことです。現代社会において喫煙者は悪そのもののような存在です。
そして、ここにこんな資料もあります。
喫煙率が82%くらいあった昭和40年(1965年)の肺がんの死者数は約9000人、喫煙率が50%台に減った平成元年(1999年)の死者数は52000人、喫煙率が30%台になった平成19年(2007年)には6万5000人。(厚生労働省データ)おや?喫煙率が大幅に減っているのに、死者数は伸び続け、1999年以降胃がんを抜いてがん死亡原因の第1位ではないか。うーん、これは一体どうしたことか・・・。
もちろんこれには「禁煙派」の専門家たちが的確に?答えていて、肺がんリスクは発現までのスパンが20〜30年あるので今増えているのは、かつて喫煙をしていた連中で、これからは減るのだ!と大声で叫んでいます。なるほど、なるほど、と頷きながらひょいと他のデータが目についた。
女性の喫煙率は、ここ30年ほど10%前後で変化していないが、女性の肺がん死亡率は2倍を超えている(JTデータ)うん?これはどういうこと??
さて、喫煙擁護をするつもりは毛頭もありません。おそらく自分の体験からして、たばこは体によろしくない。他の人にも迷惑をかけている。しかし、大幅に喫煙率が下がっているのに肺がん患者は大幅に増えている。喫煙率は変わっていないのに、肺がん患者は倍以上に増えている、ということがわかった。
つまり、喫煙以外の原因が相当あるのではないか。大気原因、水原因、食物原因・・・。しかしながら科学者たちはそこには踏み込まない。なぜならば、大きな利権とつながっていることには触りたくないのでしょう。一時期ヒステリックに叫ばれていた「アスベスト」「ダイオキシン」がいつの間にか消えているのにお気づきだろうか。アスベストの原因となる水道で使われていた「石綿管」はまだ2万キロ以上国内に存在していて、布設替えの度に撤去は進んでいるが、まだまだ水道水供給に使われている。
根は素直なのだが、結構疑り深い。これは性分である。専門外のことであったとしても絶えず様々な角度から物事は考えたい。
と、ここまで書いて、タバコを吸うかどうか、本気で悩んでいる(泣)
ちなみに写真は57歳で肺がんで死んだ「ハンフリーボガート」です。彼は相当なヘビースモーカーでした。私は彼に憧れて15歳でたばこを始めた。