日本における平均年齢推移という統計があります。
・1960年………28.5歳
・1970年………30.5歳
・1980年………33.5歳
・1990年………37.0歳
・2000年………41.5歳
・2005年………43.1歳
・2009年………44.3歳
・2020年………48.0歳(予測)
・2030年………51.2歳(予測)
(国立社会保障・人口問題研究所)
この資料を見て感慨深かったのは、自分の育った社会環境が改めてよくわかったということでした。1070年に私は14歳で、1980年に24歳でした。つまり自分の思春期から青年期の初めまで、周りは「30代」の大人たちがいたのです。社会がエネルギーに満ち溢れ、メディアも芸術も経済も「ギラギラ」した時代でした。そうした活気溢れた時代に少年時代や思春期を迎えた世代が我々です。
ところが、現在の日本人の平均年齢は「46.6歳」なので、若い人たちからすれば、おじちゃん・おばちゃん、またはおじいちゃんたちだらけです。ちなみに昨年10月改編したテレビ局のドラマの主人公の平均年齢は37歳だったそうです。若い人たちのテレビ離れが止まらない理由はそこにあります。「おじさん・おばさんのドラマ」など誰が好き好んで観るか!というところです。(「相棒」の水谷豊は62歳です。一般的には「ジジィ」です・笑)
使えない「50代」?!
ここにもう一つ、アンケート調査があります。
日本法規情報が実施した「トラブルの多い職場の傾向」の調査によると、 約8割が「職場に何らかのトラブル」を抱えているといいます。内訳は、「悪口、噂がある」(32%)が最も多く、 「モラハラがある」(12%)、「無視されている(人がいる)」(11%)と続きます。そして、興味深いのは“トラブルメーカー”が誰なのかということですが、年代別でみると、 最も多いのが「40〜50代(24%)で「ゆとり世代」(12%)、「30代」(9%)となっています。
その資料に書かれていた人事コンサルタントの言葉を要約すると「「職場でトラブルを起こすのは、圧倒的に 50代が多い。20代の景気のいい時代に、やりたい放題だった上司を見て育っているし、 若い頃にコンプライアンスの研修を受けていない人が多い。 個人情報漏洩やセクハラなど倫理問題の意識は低い。例えば、1度断らたことのある女性社員を食事に誘ったり、 携帯アドレスを聞いて訴えられた人がる。飲み会で女性にお酒をつがせるのはもちろん、 名字にチャン付けでも相手が不快に感じればアウト。迷惑がられていることを認識しtりない」
と相当手厳しいものです。
フリーライダー(ただ乗り)世代?
雑誌「アエラ」の使えない世代に関するアンケート調査をご紹介しよう。
会社勤めの20~50代の男女1053人に調査すると、全世代が共通して挙げたのは 「50代男性」でした。次に多い「50代女性」と比べても2倍で、20代男女の3倍を超えた。 50代男性をお荷物だと感じる理由(複数回答)は、(1)仕事の効率が悪い(2)仕事への 意欲が低い(3)仕事の能力が低い(4)雇用や給料が手厚すぎる──と続いています。
かつて、仕事において何よりも重要な事は「経験」でした。今もそれは大切なことですが、時代変化の速度や質を理解しておかなければ、ひょっとして組織にとってのお荷物になりかねません。
年功序列に乗っかり、従来型の意識で日常を過ごしている「ベテラン」の事を、若い世代は「フリーライダー(ただ乗り)と呼ぶそうです。「給料だけ高くて、使いものにならない!」影で若い世代はそうささやいています。
私は「58歳」なので、まさにこの世代です。
(今回のコラムは、大いに「自戒を込めて」書いています。そろそろ私もお荷物かもしれません・・・号泣!)