ある組織からのご依頼で、一年間「研修」を主催させていただくことになりました。
目的は、少し変わっていて「組織の中の大人作り」というテーマです。組織の平均年齢が２０代なので、エネルギーに溢れ、スピード感もあるのですが、組織の「重心」が見えづらくなっている。
「組織の中には【大人】が必要だよねぇ」
そうした会話からスタートした研修です。
「組織の中の大人」について、多くの人達を見てきて感じるのは、実際の年齢は関係ないということです。２０歳で十分な【大人】もいれば、４０歳で話しにならないようなガキもいる。つまり、経験の差ではなく、意識の差なのです。どんな意識かというと「覚悟」という意識です。
そうなると、研修の内容も「システム」や「事例系」ではなく、「教養系」にならざるを得ません。
いよいよ、おじさんの出番です。
携帯電話がなかった頃、パソコンがなかった頃、近くにお店がなかった頃。
人々が他人に興味を持っていた頃、それぞれの立場を尊重しつつしっかりとつながっていた頃・・・。
若い世代が知らない「世界」と「時代」をおじさんは語らなければなりません。約２時間の研修でしたが、随分と疲れました。しかしながら、やっと本来の仕事が見つかったような気分はどうしたことでしょう。本当は若い世代はこうした話を待っているのではないのか、と話をしながら感じました。
なるほど。髪の毛の薄いおっさんにも、まだまだ使い道はある！！乞う、ご期待！！
