「組織活性化」や「後継者育成塾」の仕事の中で、ずいぶんと若い世代と語り合う機会が増えてきました。
もちろん「若い」という言葉は相対語ですから、正確な実際の年齢を書けば「18歳〜25歳」くらいまでの世代です。実はこうした世代が、「組織活性化」や「後継者」として組織の中から勉強に来るようになり始めています。
10年前なら、ぎりぎり「若いおじさん」という立場で話をすればよかったのですが、さすがに25歳以上年齢が離れてしまうと、「親の世代」の話になるので、うまく話が伝わらない。「おじさん」の話ならまだ斜め横から入ってくるので何とか理解できるのだけれど、「親の世代」の言葉は、【真上から】落ちてくるので、聞く側はまず構えてしまう。
友人、同僚の言葉は、真横から入る
先輩・上司の言葉は、斜め上から入る
経営者・親の言葉は、真上から入らない!
まぁ、自分たちの経験を思い出せばわかってもらえるはずですが、【真上から】の言葉は、なかなか自分の中に落ちてきません。実はそれ程に「世代間の壁」は大きいのです。
「18歳」といえば、「平成4年、5年(1992年、93年)生まれの子供たち(?)のことです。ものごころついた頃から、「ウインドウズPC」と「携帯電話」があった世代です。当然「ワープロ専用機」など知らず「ダイアル式電話」を知らず、「レコード」を知らず、ひょっとしたら「そろばん」も見たことがないかもしれません。「帳簿」の意味がわからず「出納簿」もイメージがつかないかもしれません。
実は、こうした世代がたくさん組織の中に入ってきているのです。
そうした世代と話してみて感じるのは、少し上の世代に比べて(30代〜40代)「バランス」がいい。おそらく、育ってくる時代の風の中に「小ぶりであること」を要求されたのかどうか、実に「素直」です。そして、情報が最初からたくさんあった時代なので、「知識」も豊富です。
しかしながら、少々「熱」が足りない、と感じてしまうのは私だけでしょうか。「小ぶり」で「素直」で「バランスがとれている」分、「熱さ」が足りていないのではないか。
所詮「親の世代」の感覚なので、若い人達には伝わりにくい「気配」かもしれません。
それでも、それを教えるのも「我々」の仕事かもしれず、様々思い悩む今日この頃です。
さぁ、どうやって「若者」を熱くさせますか?
経営者の仕事、経営幹部の仕事はきりがありません。