組織活性化コラム

再びの「場の力」 ~東京後継者塾~

    昨年の夏、何を「血迷った」か、自転車を買い込み、突然トレーニングを始めました。50歳を超えた身には、なかなかつらいトレーニングでした。
    動機はともかく、とりあえずの目標として博多で開催される「50Kmロードレース」を目指しました。しかしながら、付け焼刃のど素人のおじさんには、どんなに練習をしても、「参加制限時間」である2時間半を切れそうにありません。福岡市内の大濠公園で時間を計測してみるのですが、平地ですら制限時間を切れそうにない。ロードレースなので、途中に「長い坂道」があることを考えれば、まず無理のようです。大会の2週間前にコースを40Kmほど走ったのですが、そこで計算をしても、やはり無理があるようです。何よりも、素人の悲しさで「上り」にかかると、がくんとスピードが落ちてしまうのです。志賀島の半周に及ぶ「上り坂」など思わず自転車を降りてしまいたくなる・・・・。
    仕方なく、目標を「完走」に置き換えて参加しました。
    しかしながら、レースを終えると、記録は「2時間24分」!!
    顛末は今年の初めまで「4年9ヶ月」にわたって書き続けたブログに以前詳しく書きましたが、自転車を始めて2ヶ月あまりの53歳の「おじさん」としては「快挙」に近いものでした。

    直前まで、どんなに練習をしても制限時間を切れそうもなかったのですが、それが切れた理由は簡単です。
    「周りの人たちに引っ張られた」からでした。
    20代、30代の「若者」。私より年上の「ベテラン」「女性サイクリスト」「親子連れの小学生、中学生」・・・・。
    まさに、その「場所」の持つ力に引っ張られて、完走できたのでした。

     

    週末、東京で開催された「後継者塾」の講師の仕事をしてきました。
    東京・横浜の会計事務所の先生方が、昨年から始められたものですが、有難いことに、昨年同様「第1回目」の講師を仰せつかったのでした。九州で行われているIGグループ主催の「後継者塾」でも、講師の仕事をさせていただいていますが、これが実に「刺激的」なのです。
    九州と東京の違いはあるけれども、「後継者が抱える課題」は同じであり、その場に宿る「熱」もまた同じです。

    「場の力」は、その場にいた人にしか分かりません。
    午前9時半から午後7時までの長時間に渡る「研修」ですが、そのほとんどを「考える時間」に当てているので、後継者たちから次々と【自分の体の中を通った言葉】が出てきます。
    一年後、その「場の力」を自分のものとした彼らの姿を想像しながらの一日でした。

    参加者の皆様、会計事務所の先生方、お疲れ様でした。

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