組織活性化コラム

「引照点」の再確認

    新年、明けましておめでとうございます。
    いよいよ2012年の幕開けです。
    本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    年末、「2012年の世界の選挙」について調べてみました。

    ■1月14日:台湾総統選挙
    22日:フィンランド大統領選挙
    ■3月4日:ロシア大統領選挙
    ■4月22日:フランス大統領選挙(1回目)
    ■5月6日:フランス大統領選挙(決戦投票)
    ■6月中旬:エジプト大統領選挙
    ■7月1日:メキシコ大統領選挙、総選挙
    中旬:インド大統領選挙
    ■9月(日本 民主党代表選挙、自民党総裁選挙)
    ■10月中旬:中国共産党大会
    ■12月17日:米大統領選挙(選挙人投票)
    19日:韓国大統領選挙

    こうやって見ると2012年が「組み換え」の年であることがよく分かります。世界中でそれぞれの国の指導者が変わるようです。もちろん再選もあるでしょうが、再選されるまでのプロセスの中では、修正や変更を迫られることは少なくないはずで、その意味からすると、新しい時代の枠組みのスタートの年になるということでしょうか。

    では「個人」や「組織」にとってどういう年になるか、という予想はなかなか難しい。大きな流れの中で「二極化」がなお一層進むということは言えるでしょうが、それが具体的にどのような形を取るのかを予想するのはやはり難しいようです。
    むしろ、「どういう年になるか」ではなく「どのような年にしたいか」が重要であるような気がします。
    「二極化」とともに「多様化」が進みます。日本も世界も成熟度を増していきますから、その成熟に応じて「多様化」がますます進行する。「多様化」する社会の中で重要なことは、どこに進みたいか、という意思です。

    「測量」の世界では、【新点】を打ち出す時に使用する【引照点】はできるだけ遠くのものを使えという常識があります。近くの【引照点】を使って【新点】を設置すると、誤差が拡大する。つまり、10メートル離れた点を使って100メートル先の点を打ち出すと、基準にした点が持っている誤差が10倍に広がる。逆に、100メートル先の点を使って10メートルの点を打ち出すと、誤差は理論上10分の1で収まります。

    【引照点】の再確認が必要です。「今年はどんな年になるか」ではなく「今年はどうしたいか!」という意思が問われています。

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