コラム組織活性化関連のコラムです

経営者層から幹部・一般社員の方まで、
組織や世の中の動きに関する気付きを書き綴っています

子象の「杭」の話

 2016年が暮れようとしています。本年は大変お世話になりました。  特に今年は「最強の組織をつくる【5S】のススメ」(現代書林)という本を出版しまして、私にとっても思い出深い年となりました。何よりも皆様方の厚いご支援により出版不況の中「増刷」が決まり、来年には「電子書籍化」も決まりました。他の

「キーボード」の先の世界

 コンサルティングの現場で「ゆとり世代」という言葉を聞くようになったのは、ここ3,4年のことです。いつの時代もベテランが若い世代に対して諦めたようにレッテルを貼るのですが、この「ゆとり世代」は筋の悪い表現です。かつて若い世代のことを「新人類」とか「宇宙人」などと呼んだのは区別でしたが、この「ゆとり世

情報過多時代を生きる 〜指先で大丈夫?〜

情報量と伝達速度についていささか反省するところがあります。Windows95の本格的な日本での普及は1996年からでした。逆算すると20年前のことです。その前の「Dos-v」という仕組みと比べると格段にUI(ユーザインタフェース)が向上してあっという間にコンピュータ社会が進みました。従来の「

絶対と相対 〜方角と方向の違いを知れ!〜

2010年に始まった「アラブの春」の時に、ある評論家がこれをきっかけに中東が不安定化してそれが世界に波及するというかなり過激な発言をしていたことを覚えています。当時の日本のマスコミは「Twitter」や「Facebook」を活用して市民が立ち上がったIT革命の産物だというトンチンカンな礼賛解説をして

出会いと付合い 〜人間の生き方として〜

昨今の「休日設定」のおかしさについてはもう何年も前から言っていることですが、今年は正月早々「3連休」がありました。カレンダーを見ると、今年は「4連休」が5月と9月にあります。その他に3連休が数回ありますから、誠に仕事がやりにくい。単に働く日数が少なくて仕事の処理が出来ないというだけではなく、生活のリ

商売と経営 〜人は育っているか?〜

ある日、遠慮のない間柄の経営者たちと飲んでいる最 中に、ふたつ年上の社長がこう言いました。 「戸敷!商売と経営の違いを 500 字以内で説明しろ!」酒が入っているのでえらく威勢がいい。「500 字じゃ無理だ。2000 字位なら説明してもいい」こ

企業の寿命は23.6年? 〜危機意識の共有〜

企業の寿命は23,6年〜危機意識の共有〜15年ほど前、コンサルタントとして独立をして自分なりの勉強をしていた時、様々な資料で「企業の寿命は30年」という文言を目にしていました。なるほど、時代変化が早いので対応できなくなる期間がそれくらいなのかと思っていました。

リンゲルマンの「綱引き実験」

毎週月曜日、恐れも知らず「手書きのFAX通信」【とじきレポート】を発行しています。今どき、「手書き」とはいささか時代遅れなのですが、そろそろ1年半になります。ある日、ある結婚式でご一緒した会計事務所の先生がいきなり「先日の綱引きの話はう

「選ぶ」と「探す」 〜探すプロセスの大切さ〜

昨今は「情報過多」社会なので、さまざまな情報が頭上を行きかいます。タブレットを操作すれば「最新情報」を知ることができますし、検索をかければ「解答」や「対策」らしきものを瞬時に得ることができます。その種類と速度は、以前の常識では考えられないくらいのものです。たとえばテレビを見ながら、人名や地名

射撃の話 〜引き金を引け!〜

射撃の目的は「的に当てる」ことです。生き死にのかかった狩猟目的や戦争時の射撃であれば、「獲物または敵に命中させる」ことが【最優先課題】です。では、正しい射撃とはどういうものでしょうか?「構え!狙え!撃て!」というのは間違いです。一見正しそうに見えるこの手順は、実は間違

「明るい」「高い」の嘘

ある企業の「経営計画」作りのお手伝いをした時の話です。経営理念のところで、事前に「質問事項」を渡して、社長の言葉で組織を考えていただこうと思った。そして、最初に出てきた社長の言葉が【働きやすい、明るい職場を目指して】というものでした。理念として行動指針として、おかしなものではない。言

「卑怯」の概念 〜知識と常識の溝〜

「先生、チャイナフリーって知ってますか?」「ああ、知ってるよ。中国産の材料や製品を使っていない、と言う意味で、3,4年前からアメリカで使われ始めた言葉だ。一連の中国製品への不信感からチャイナフリーというシールを貼ったりしていたんじゃないかな」「日本でも、チャイナフリーって可能ですかね

TOP