コラム組織活性化関連のコラムです

とじき流定義:組織と群衆

組織と群衆の一番の違いは「目標の共有」の有無にあります。ある場所に同じ時間に集まり同じ目的を持っていたとしてもそれをもって組織とは呼ばない。例えば、コンサートや映画鑑賞などは「楽しむ」という共通の目的を持った人の集まりだが、そこには機能性はない。つまり、役割りも責任も時にリーダーさえ必要とし

SMAPの中居、キムタク 〜枠組みの変化〜

ある日、私より少し年上の方々と話をしている時に、若者たちに対する悪口が出た。「昔は我々も社会も年寄りを大事にしたものだが、最近ではいい加減な連中が多くなって尊敬心のかけらもない!嫌な時代になったものだ」周りにいる年寄りの人達が一斉に頷く中、私だけが頷かなかった。「そうは思わんかな、とじき

経営は芸術ではない!

前職は土木の会社の現場監督です。一級土木施工管理技士や測量、重機、安全、火薬の資格などを持っています。小さな会社だったので早くから管理業務に携わり、管理部長、土木部長、常務などを経てコンサルタントの道に進みました。最初は建設系企業が主体のコンサルティングでしたが、そのうち製造やサービス。流通などに関

バンドワゴン効果

今年の4月に発行したメルマガ「南風通信」の文章です。本当に気をつけておかないと誰かに踊らされてばかりの人生で終わってしまいそうです。気をつけておきましょう。こんにちは。戸敷進一です。4月もあっという間に最終週です。つまり一年 の 3 分の1がそろそろ終わるというこ

社長に言わせるな!

「組織の運営に関して優劣を一番感じる点は何か?」という質問を受けました。しばらく考えて「二番手の資質」と答えました。企業組織は基本的に階層で構成されています。社長、専務、部長・・・一般社員、アルバイト・パートなどという三角形の中に職位が定められ、階層的に構築されています。サークルや同好会など

情報発信再考 〜本当の日本〜

今年の5月11日発行のメルマガ「南風通信」の再録です。地方格差が叫ばれて久しいのですが、それはこれだけ情報インフラが整った現在でも一向に変わっていません。地方の人は都会の出来事をよく知っていますが、都会の人は地方のことなどまったく知りません。おそらく興味もありません。そのことを知っておかないと・

絶対と相対 〜方角と方向の違いを知れ!〜

2010年に始まった「アラブの春」の時に、ある評論家がこれをきっかけに中東が不安定化してそれが世界に波及するというかなり過激な発言をしていたことを覚えています。当時の日本のマスコミは「Twitter」や「Facebook」を活用して市民が立ち上がったIT革命の産物だというトンチンカンな礼賛解説をして

本質への回帰

ある日、時事通信のサイトでこんな記事を見つけました。「深夜の閉店、じわり増加=来客減で-外食チェーン」というもので、24時間営業が当たり前だった外食産業で夜間の営業をやめるところが増えているというのです。2013年には「ガスト」で約650店舗、マグドナルドで400店舗以上が24時間営業を止めたといい

これからの採用と定着

先日、あるセミナーで「九州経済今昔」という西日本新聞の部長さまの話を聞いてきました。九州は、面積42,193㎢で、日本の面積の11,2%、人口1323万人で、総人口の10,5%を占めています。同時に九州の域内総生産額は、約48兆円で、日本の国内総生産(GDP)の9,3%を占めています。九州の域内

「プロセス共有」の意味

ある日、こんなニュース記事を見つけました。〜トヨタ自動車は、国内工場の生産現場を束ねる係長級の「チーフリーダー(CL)」と現場を監督する「グループリーダー(GL)」に、それぞれ「工長」「組長」という日本語の肩書を復活させる検討に入った。組織の「長」として若手を育てる責務を自覚させ、現場のカイ

出会いと付合い 〜人間の生き方として〜

昨今の「休日設定」のおかしさについてはもう何年も前から言っていることですが、今年は正月早々「3連休」がありました。カレンダーを見ると、今年は「4連休」が5月と9月にあります。その他に3連休が数回ありますから、誠に仕事がやりにくい。単に働く日数が少なくて仕事の処理が出来ないというだけではなく、生活のリ

疑いの「眼(まなこ)」1

根は素直なのだが、結構疑り深い。子供の頃一部の教員たちに様々な事を押し付けられたせいである。人間は納得したことには素直に頷くが、おかしいと思ったことには反発するか無関心になる。そのせいで、昔から、そして今でも随分と損をしている(泣)こんな資料がある。「日本の研究では、がんの死亡のうち、男

地政学の勧め

物事を理解する時に重要な事は「時間軸」と「本質」です。人間や社会には時間軸があって、それは「今までのこと」と「今のこと」と「今からのこと」に別れます。今までを【従来】今を【現在】これからを【将来】と言います。その時間軸をしっかりと認識しておかなければ、本質的な課題や解決策は見えてきません。

失われた「プロセス共有」

あるIT系企業でこんな話を聞きました。   「組織の中で意識の違いが大きくていろいろと問題が起こっています。創業メンバーやその時に仲間に加わった連中はいいのですが、その後から入った連中との意識のずれがあって、組織がしっくりと来ないんですよ。どうしたものですかねぇ」別の組織ではこんな現象が起き

組織の備え

 先日、あるセミナーで「九州経済今昔」という西日本新聞の部長さまの話を聞いてきました。 九州は、面積42,193㎢で、日本の面積の11,2%、人口1323万人で、総人口の10,5%を占めています。同時に九州の域内総生産額は、約48兆円で、日本の国内総生産(GDP)の9,3%を占めています。九州の

先輩の名前、道具の名前・・・

毎月博多で開催している「とじき塾」は、すでに9年続いている弊社のクライアント向けの研修会です。最近は以前に比べてずいぶん増えて、毎月60名を超える人達が参加しています。今年の年間テーマは【人の差が組織の差】で、一年を通じて「人材(財)育成」に関して研修を続けています。昨今の企業組織の中で最も大き

スマホ止めますか?大学辞めますか?

隔週でメルマガを発行しています。タイトルは「南風通信」。15年ほど前、まだ福岡に事務所を構えず「宮崎」を起点にして動き回っていた頃、南九州の片隅から日本や世界を眺めてみると随分変なことが多いと思い、南風、すなわち田舎から感じる事柄について書き始めたものでした。以前は毎週だったのですが、最近は体調や仕

劣化する50代?

日本における平均年齢推移という統計があります。・1960年………28.5歳・1970年………30.5歳・1980年………33.5歳・1990年………37.0歳・2000年………41.5歳・2005年………43.1歳・2009年………44.3歳・2020年………48

枝野幸男の「妄言」!

戦後日本の最大の「間違い」は、教育において【人間は生まれながらにして平等だ!】と教えてしまったことにあります。正確には【人間は生まれながら平等であるべきだ!】と教えなければなりませんでした。なぜならば、人間が最初から平等であるわけはなく、背の高い人間もいれば背の低い人間も

年間24万人、年間110万人

最近、最新の人口統計を調べていたら、2040年から2050年にかけての10年間で1000万人以上の人口減少があることが分かりました。新聞やテレビで「人口減少」などと安易に表現をしますが、具体的な数字で見ていくととんでもない社会が現れてくることがよく分かります。2040年など遠い時代だと思いが

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