表題の【やってみせ、やらせてみせて、フォローする】という言葉は、トヨタでリーダーたちが使っている言葉だそうです。(PRESIDENT 2013年19号より)

太平洋戦争開戦当時の、連合艦隊司令官・山本五十六の言葉である「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かず」の現代版というところでしょうか。昨今では、若い人たちと以前の常識の間に「価値観の相違」があるので、単に言って聴かせるだけではなかなか思うようには動いてもらえません。

顧客とトラブルが発生し、部下に菓子折りを持って行き謝るように伝えたら「宅急便」で相手方にお菓子を届けた若い社員がいるような時代ですから、フォローをするという、そのあたりの「丁寧さ」は重要です。

 

週刊「東洋経済」の特集記事に、「若者たちのよくある5つの困った行動」という記事がありました。

1・間違えた時の言い訳が多い

2・簡単なことでめげたりすぐに落ち込む

3・言われたことをちゃんとやらない

4・予定道理に仕事を進められない

5・言われないと自らやろうとしない

 

いずれも類型として書かれているので必ずしも正鵠を射ているわけではありません。言い訳をしない若者や言われたことをちゃんとする若者や自ら動く若者も沢山いるのです。しかしながら、5項目を見ていると、一般的な時代の空気を感じないこともありません。

以前よりも、圧倒的な情報量を持ち、世界中の場所から発信されるものを瞬時に捉え、なおかつ多くの人たちと「共有」している姿は、以前にはなかったものです。当然若者たちは、以前の人たちとは違った「価値観」とそれに伴う「行動傾向」を持っています。その時に企業組織は、その「価値観」の許容範囲と「行動傾向」の方向性について、本質の教育を行っておく必要があります。

 

組織存続については「共通の目的を持つ」「コミュニケーションが取れている」「貢献意欲がある」という3原則があります。もし、若者たちの「価値観の許容範囲」と「行動傾向の方向性」がおかしければ、共通の目的を共有できなくなってしまいます。そのために【フォローする】という新しい現代風の言葉がトヨタのリーダーたちの間では交されているのでしょう。

皆様方の組織ではいかがでしょうか。

 

ちなみに、山本五十六の言葉には追加があります。

話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず

やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず

どちらも本質の言葉です。