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ある組織に行って、すぐに気づくのは狭いということでした。
机と棚と事務機器が置いてあるので、通路が狭い。おまけに、机の横にカバンや紙袋やダンボールの箱が置いてあって、通りづらい。
何やら以前見かけた中学校の職員室に似ている。個性を重視するあまり、場に秩序がなく、自由の意味を履き違えた阿保な教員たちの世界に似ている。
もちろんそこは職員室ではなく、時代変化とそれに伴う社会変化の中で、ライバルたちと凌ぎを削るべき企業組織なのですが、ピントが外れているとしか言いようがない。
机が9脚置いてある事務所でした。ただし、3つは使われいる形跡がない。専門家なのでその意味がよく分かる。ただ、コンサルティングにはプロセスが必要なので、意地悪な質問をする。

「すみません、この事務所で何人が働いているのですか?」
「6人です」
「机は9脚ありますね。何かおかしくありませんか?」
「・・・しかし、私が入社した時からこうなんです」
「なぜ、9脚あるんですかねぇ」
すると、ベテランの方が胸を張ってこう答える。
「以前は9人居たんですよ。しかし、たいしょくが一人と寿退社が一人、もう一人は自分から辞めちゃいました」

使用者のいない机の上には、たいていプリンターが置かれている。それと使っているのかいないのか分からないカタログかタイトルのついていないファイルが山になっている。机の引き出しには、古い古い伝票や色褪せた何年も前の打ち合わせ簿が入っていたりする。数十個の使えるかどうかわかない乾電池を見つけたこともある。一番下の引き出しには、錆びた工具が押し込まれいたりして・・・。

さて、誰が会社の全体や将来を考えているのだろう
そして、組織の現在を誰が見ているのだろう
社員が6人しかいないにもかかわらず、9脚の机があることのおかしさにだれも気付いていない。実はこれに類した話や現象は組織のいたるところに転がっています。

日本の労働生産性は国際的に見てとてもとても低いのです。

日本の労働生産性、先進7カ国で最下位 製造業の競争力も低下[12/03/13]

日本生産性本部がまとめた「労働生産性の国際比較2011年版」によると、2010年の日本の労働生産性は、OECD加盟34カ国中20位、主要先進7カ国の中では17年連続で最下位となったことが分かった。
2010年の日本の労働生産性(就業者1人当たり名目付加価値)は、6万8764ドル(766万円)。2年ぶりに上昇に転じたものの、OECD加盟34カ国中20位、主要先進7カ国で最下位となっている。
労働生産性のトップはルクセンブルクで12万2782ドル(1368万円)。
ノルウェー11万428ドル(1230万円)、米国10万2903ドル(1146万円)と続いた。
OECD平均は7万6697ドル(854万円)。
世界金融危機の影響で多くの国で生産性が低下した2009年から一変し、2010年はOECD加盟34カ国中30カ国で生産性が上昇した。日本の製造業の生産性はサービス業に比べて高い水準にあると言われてきたが、OECD加盟国中の順位を見ると、1990年2位、1995年1位、2000年2位から、2005年8位、2009年10位と低落傾向にある。強みとしてきた製造業が世界の中で競争力を失いつつあることがうかがえる。