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東京は、雨。
朝、福岡発のANAに乗り込み、羽田に着くと、細かい雨が降っていました。行き先は、「墨田区千歳3丁目」、分かりやすく言えば「両国」の近くです。
かつて「武蔵国」と「下総国」の境目だった隅田川に架かった橋を「両国橋」と呼び、それが地名となりました。学生時代、友人がそのあたりに住んでいて何度か総武線の両国駅あたりは知っているのですが、今回は「浜松町(大門駅)」から都営地下鉄・大江戸線に乗り込み、乗り換えなしで「両国駅」へ行きました。駅に着くと、浴衣姿の力士が切符を買っていて、まさに両国の風景でした。

実は、初めて訪問する企業で「5Sプロジェクト」の打ち合わせをするという仕事でした。大阪の本社は何度か訪問したことがあるのですが、東京支社は初めての訪問です。「専門家」ではありますが、それでも初めての訪問は緊張します。何しろ社長様以外とは「コミュニケーション」がまったく取れていない組織ですから、どういう出迎えをされるかが分からない。ましてや、大阪の本社から社長様が来られる前に、「5S現状調査」を済ませてしまおうというもくろみですから、ちょっと展開が読めません。東京本社の方々は「5S活動」の何たるかをまったく理解していないのです。そこに「専門家」が乗り込んで、勝手に(もちろん社長の許可はもらっていますが)写真を撮り始めるのですから、何が起こるかわからない・・・。
まぁ、最初に活動に取り掛かる前はよくあることなのですが、それでも多少は緊張します。

大阪本社から社長様が大阪の5Sリーダーをつれてきて、東京支社で第1回目の「5Sプロジェクト準備研修」の開催です。東京で選ばれたリーダー達は、初めは何が起こるのか見当もつかないようでした。

今回の取組みのいきさつから、5S活動の目的、5S活動は「手順」が重要なので今回のような「準備」が必要なのだという話。そして「他社事例」を見てもらい、大まかな活動の流れを理解してもらうという流れの中で、リーダー達の「顔つき」が少しだけ変化しました。細かい部分は分からないにしろ、何やら「新しい取組み」に取り組むのだということは理解してもらえたようです。
「改善マニュアル」の必要な部分を読んで、「改善DVD」を来月までに観ておく事と、それぞれの部署の「活動前の写真撮影」をお願いしてきました。おそらく、来月は「質問の嵐」になるのではないかと思います。初回である今回ですら、終わり頃にはかなりの質問がありました。これは、抽象的な概念の話ではなく「自社の話」だと感じたから質問が飛び出してくるのです。【プロジェクト】から人は育ちます。組織の中で【プロジェクト】を起こすと、通常の「業務」とは違う育ち方をします。職位の壁を乗り越えて、部門の壁を乗り越えて、その組織が必要とする人たちが育ってきます。

夕方、「浜松町(大門駅)」まで戻ると、すでに夕暮れが深くなっていました。冷たい雨の中で、ライトアップされた「東京タワー」がわずかにもやっていました。4月に「全社員」を集めた【キックオフ(活動開始宣言)】を大阪で行なう予定です。その頃までには、すでに「リーダーたち」は一皮抜けているのではないか、と考えました。