理想の組織

「理想の組織」について考えたことがありますか?
経営者として組織を率いたり、幹部として組織を切り回したり、社員として組織に所属しながら、案外こうした「根源的なテーマ」ついて考えたことはないのではありませんか?
「俺(経営者)の言うことを聞く集まり」
「自由にやりたいことをさせてくれる集まり」
「高い給料を保証してくれる集まり」
「コミュニケーションが取れている人たちの集まり」・・・・・
それぞれの立場から、それぞれの「理想の組織」があります。ですから、どれも正解です。しかし、組織を再構築したり、あるいは新たな時代にあった組織に生まれ変わろうと考えるとき、一度客観的に「理想の組織」について考えてみなければなりません。

組織は「抽象語」?

「組織」とは、社会科学的には、以下のように定義されます。

組織(そしき:organization)とは、共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。

お分かりでしょうか。実は「組織」とは「システム」のことなのです。「システム」なので形が見えません。
社名とは「呼び名」のことで組織のことを示しているわけではありません。「建物」は、形はありますがたまたまその組織がそこに入っているだけで、組織のことではありません。組織図は、目に見えない仕組みを何とか分からせようとして神に書き付けてみただけのものですから、これも組織のことではありません。組織の中では幅を利かせている肩書きも、組織のことではなく、ましてや名刺や社有車など単なる道具に過ぎません。
「組織のことを考える」
「組織に愛着を持つ」
「組織的に取り組む」
「組織で一丸となって」・・・・・
素晴らしく思えるこれらの言葉は、すべて「システム」に対するものですから、気をつけないと組織を表現する言葉がすべて「抽象語」になってしまいます。「抽象語」とは、美しいとか素晴らしいとか好きとか嫌いという「印象」を示す言葉です。数値的に比較しづらい、いい、悪い、なども「抽象語」です。
組織がなかなか生まれ変われない理由は、こうした「抽象的な表現」のオンパレードにあります。
「いい会社にしよう!」
「前より少しいい会社になった」
「好きな会社です」
「嫌いな会社です」・・・・・
こうやって、経営者や組織の人々が抽象的な言葉で組織を語っているので、組織が変われない!同時に利益も出ない・・・・。

組織の「定義」から考える

組織(そしき:organization)とは、共通の目標を有し、目標達成のために協働を行う、何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーションによって構成されるシステムのことである。

さて、それぞれの会社について考えてみてください。
「共通の目標ってありますか?」
「目標達成のための決まりごとはありますか?」
「そのための手段は決まっていますか?」
「そのために動いていますか?」

共通の目標は、精度はともかく、売上げ高や利益目標ですからありますよね。
決まりごとは、肩書きを決めたり、休日を決めたり、給料の金額を決めたりしています。
手段はどの組織にも昔からあります。製造で!販売で!サービス提供で!今やっていることそのものが手段です。
働いているか?それこそ休日返上で、残業までしながら、一生懸命働いています。

おやおや、どの組織もそこそこちゃんとやっているじゃないですか。なのになぜ結果が出ないのでしょうか?
【何らかの手段で統制された複数の人々の行為やコミュニケーション】
これが抜けているのです。
「統制された」という部分が、中小企業の場合、実にあいまいです。

伸びている組織の舞台裏

伸びている組織は
「きちんとした経営計画書を幹部たちで組上げ」
「それを適切な方法で組織全体に落とし込み」
「一人ひとりの社員が自分の役割を明確に理解し」
「それぞれの責任と権限の範囲内で全力を尽くし」
「短期(ひと月)ごとの結果に対して、検証活動を行い」
「改善できる事柄についてすぐに取り掛かり」
「利益確保や顧客満足を絶えず気にかけながら」
「一年(会計年度)をすごしています」
そして、【統制された複数の人々の行為やコミュニケーション】は、
「5S活動」という全社に及ぶ活動によって実現を図っています。

「5S活動をやって、組織が変わりますか?」
「弊社のクライアントの場合、90%以上の組織が、以前より格段に良いほうに変化しています。だって、片付けだと思ってやっている組織はひとつもありませんから。おまけに【限界利益】という組織生き残りの最強ツールと組み合わせての活動ですから、まずはずしません!後は、やるかやらないかの、経営者の決定だけの問題です」

さて、「5S活動」の役割、お分かりいただけただろうか。