コラム組織活性化関連のコラムです

「誰かが考えてくれた時代」の終り

先週は、少々出張が重なり慌ただしい一週間でした。講演の他に企業訪 問の仕事で、「自動車整備」「設計製造」「流通販売」と業種は違いました。 そして、どの組織も【従来型】からの脱皮が課題のように感じました。かつては、「メーカー」や「元請け」「親会社」「所属団体・認可団体」

「世代交代」について考える

1868年、明治元年以来、右肩上がりで成長を続けてきた日本国の人口ピークは2005年でした。人口が一番多かった2005年から人口減少が顕在化した2012年までの7年間に、この国は「安倍」「福田」「麻生」「鳩山」「菅」「野田」と6人の総理大臣を出し、7年目に再び「安倍」を迎えました。7年間で7人です。

経営者の「矜持(きょうじ)」

半端ではない金額を新商品の開発に注ぎ込み財務を圧迫している経営者に対して喰ってかかる後継者。人財の育成に熱心で、惜しむことなく金を人に注ぎ込む経営者とそれに反発する後継者。頑固なまでに以前のやり方を守り続ける経営者とそれを時代遅れと口汚く罵る後継者。・・・苦境の中で商品開

スケールを正す 2 〜とじきのお願い〜

〜人間は「思い込みの生き物」なので、時折、スケールを正しておかなければ、勘違いを始めます〜という文章を以前書きました。スケールを正す!人間は「認識」の生き物ですから、絶えずそのスケールを「確認」しておかなければなりません。自分が今どこにいるのか、と

一年の「半分」

先週,先々週と「講演」が相次ぎ、様々な組織や団体で話をして来ました。1954年(昭和29年)から始まった日本の高度経済成長の中で、起業件数のピークは3回あります。1955年前後、70年代前半、90年前後です。55年の頃創業の組織はそろそろ60年、70年代前半の組織は40年

組織の「明るさ」

一般的に「明るさ」は、ふたつの【単位】で示されます。 ひとつは、その場所の明るさを示す「ルクス」。もうひとつはそこを照ら す光源の強さを示す「ルーメン」です。 簡単に言うと、「ルクス」は「光 に照らされた面の明るさ」を示す単位のことであり、「ルーメン」は「照 明器具そのも

「会社」は何番?

随分、昔に書いた文章なので、文章が緩い。反省しつつも、この言葉を再度企業に投げかけてみたい。6年前の文章です。タイトル:「会社」は何番?〜kaizen1.5〜ある企業に御伺いして、「コンサルティング」をする際、参加すべき人間が何人か

「前例」がないので・・・

「企画」の【企】という文字は、「人を止める」と書きます。新しいアイディア、新しいビジネスモデル、新しい商品、新しいサービスは、その新しさゆえに「前例」がありません。新しい企画とは、人をふと立ち止まらせるものです。新しい企画に対して、「前例がないから」という理由で却下されたシーンを目撃

射撃の話 〜引き金を引け!〜

射撃の目的は「的に当てる」ことです。生き死にのかかった狩猟目的や戦争時の射撃であれば、「獲物または敵に命中させる」ことが【最優先課題】です。では、正しい射撃とはどういうものでしょうか?「構え!狙え!撃て!」というのは間違いです。一見正しそうに見えるこの手順は、実は間違

「業務幹部」と「経営幹部」

組織運営上で、経営者が頭を悩ませるものの中で「幹部の質」という問題があります。 経営者が思う以上の成果や結果を幹部が残してくれればいいのですが、なかなか期 待したものが現れてくれない。時に、身近な組織を見渡した時、よその組織の幹部たち は、実にいきいきとしていて、何となく

思い込みの修正

なるべく、なるべく「客観的」でありたいと願いながら、思い込みが強いようで、あちこちで「怪我」をしてしまいます。「思い込みの薄いコンサルタントなんているわけないでしょう。偏屈で根性の捻じ曲がった人間しかコンサルタントなんぞになるわけはないでしょうが!」「うーん・・・・」

「風潮」に逆らう!

3年前の文章なので、いささか内容に古臭さが滲んでいます。すでにみんなが忘れてしまったような名前が出てくる文章です。しかしながら、根底にある「おかしさ」に関する思いは変わりません。「メディア」とどのように付き合うかは現代人にとって大切な基準です。ひと昔と比べて比較にならないような「量」の情報が

若者が「反撃」する日・・・

人間は、加齢とともに様々な機能が低下して行きます。単に運動能力だけではなく、見る・聞くなどという生物的基本能力も低下します。逆に言えば、若いうちはそうした能力のレベルは相当高いのです。【モスキート音】という言葉があります。「モスキート音とは1万7000ヘルツ前後の高周波数の音のこと。

知らないところで・・・

コンサルティングの最前線で「若い世代」と触れ合うことがあります。昨今の若者は、どう考えても我々の頃よりはるかに「優秀」で「真面目」です。ある意味、頼もしく思っているのですが、時折呆然とすることがあるのは、若い世代の「アクション」が組織に波紋を投げかけた出来事を聞いた時です。上司に「日曜日に電話を

ピグマリオン効果とゴーレム効果

冒頭の【ピグマリオン効果】という言葉は、教育心理学の言葉です。これは、教師の期待によって学習者の成績が向上するという行動を示した言葉です。教師が期待し ないことによって学習者の成績が下がることは【ゴーレム効果】と呼ばれています。 1963年ローゼンタールとフォードが大

成功体験との闘い!

組織を「変化」させる上で、もっとも大きな障害になるのが、地域や業界の【常識】と今までの【成功体験】です。九州の事例で言えば「別府」の「観光業界」は、かつて黙っていても温泉客が来てくれていたので、その時のイメージが抜けず、かなり苦戦しています。別府市が発行した「観光動態要覧

二種類の「プラス」

ある企業の「組織活性化」のお手伝いをしていて、途中で、スタッフの一部から「不満」が 出てきました。通常の「仕事」で手一杯のところに「改善活動」なんてできない。おまけに 「マーケティング活動」なんてもってのほかだと言うのです。なるほど、通常業務に追われながら、さまざまな仕組みの見直しを行い

150枚の「改善写真」〜改善中級編〜

毎月、博多で開催している「とじき塾」の今月のテーマは【5S活動を再考する】でした。弊社の「改善倶楽部会員企業」は、すでに5S活動の仕組みを作り上げ、実践しているので、細々(こまごま)とした話は必要ありません。むしろ、今の地点からの「再スタート」すなわち「改善活動」のほうが重要です。

組織とは「器(うつわ)」である!

多くの企業と触れ合っていると、組織はある意味「器(うつわ)」に似ていると思うことが あります。「器」の機能は、ものを入れることです。ものは「固形物」のこともありますが、 イメージとしては「利益」という液体を入れるイメージです。 「お猪口(おちょこ)」のような組織があります

組織の「弾力性」

「中小企業の一番の強みは【弾力性】である」いう基本に帰る時期が来ています。 船に例えれば、「大型商船」と「モーターボート」の違いと思っていただければいいでしょうか。大型の船がなかなか方向転換ができない時に、モーターボートは鮮やかに舵を切り、一瞬で速度 を上げます。 売

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